お釣りが「新500円玉」のときは「旧500円玉」との交換をお願いしていますが、迷惑でしょうか。また、それぞれの硬貨はどれだけ発行されていますか?
令和6年には新札が発行されますが、それより前の令和3年には新しい500円玉の発行も始まっています。しかし、普段の買い物などで現金を使用している人にとって、新500円玉はあまり評判がよくありません。お釣りが新500円玉のときは、旧500円玉と交換してもらっている人もいるほどです。 今回は、新旧の500円玉の交換は店側にとって迷惑なのかということについて考え、さらには各500円玉の発行枚数についてもみます。
それぞれの500円玉の発行枚数
令和3年に発行された500円玉は3代目です。過去には、昭和57年から平成11年まで発行されていた白銅製の500円玉と、平成12年から令和3年まで発行されていたニッケル黄銅製の500円玉があります。紙幣の肖像画やモチーフのような、大きなデザイン変更はありません。 ただ、新しく発行されるたびに偽造防止効果は高められています。ここでは、それぞれの500円玉の発行枚数を、独立行政法人造幣局発表の「年銘別貨幣製造枚数」のデータからみていきましょう。 ■白銅製 白銅製の500円玉は、昭和57年に3億枚から発行が始まりました。その後毎年発行は続き、平成11年までで合計28億8096万2000枚発行されています。 ■ニッケル黄銅製 初代500円玉に代わり発行された、2代目のニッケル黄銅製の500円玉は、平成12年に5億9596万9000枚から発行が始まりました。毎年発行は続き、令和3年までで合計73億563万2000枚が発行されています。 ■バイカラー・クラッドタイプ 3代目のバイカラー・クラッドタイプの500円玉は、最初の発行年が令和3年と、2代目の500円玉と重なっています。その年に、1億7022万2000枚の発行から始まりました。 その後毎年発行は続き、令和5年までの3年間で合計8億3522万3000枚が発行されています。1年ごとの発行枚数は増え続けており、今後もその傾向が継続する可能性があるでしょう。