お釣りが「新500円玉」のときは「旧500円玉」との交換をお願いしていますが、迷惑でしょうか。また、それぞれの硬貨はどれだけ発行されていますか?
新500円玉を持ちたくない人が多い理由
お釣りとして新500円玉を受け取った人が、その場で旧型との交換を店員にお願いするケースがあるのは、新500円玉の使い勝手が悪いからでしょう。新500円玉に対応していない自動販売機やセルフレジなども少なくありません。 自動販売機やレジの新500円玉への対応にかかわる費用は基本的に店側の負担となり、機器の交換などが遅れているところがあるためです。お釣りで受け取った新500円玉がほかの店舗や自動販売機で使えないのであれば、使いやすい旧500円玉と交換したいと思うのもおかしなことではないでしょう。
新500円玉を旧型と交換してもらうのは迷惑?
お釣りとして渡した新500円玉を旧500円玉と交換するのを迷惑と感じるかどうかは、店舗や店員ごとに異なるでしょう。新旧どちらの500円玉も扱っているのであれば、店側にとって特に問題となる点はなさそうに思われます。 ただ、セルフレジや券売機などで出てきたお釣りが新500円玉だった場合、それをほかの店舗で使えないからという理由のみで旧500円玉へと変えてもらう行為は迷惑になりかねません。 その店舗ではすでに新500円玉に対応しているため交換の必要性が乏しく、また、交換のためにレジや券売機、金庫などを開ける手間もかかるためです。忙しいときには、なおさら迷惑となる可能性があります。 現金を使う機会の多い人にとって、確かに新500円玉は使いづらい場面があるでしょう。しかし、旧500円玉との交換の申し出を迷惑と感じる店員もいないとは限りません。極端に汚れていたり傷ついていたりなどしない限りは、あまり頻繁に硬貨の交換を申し出るのは控えたいところです。
新旧500円玉の交換の申し出はほどほどに
令和3年に発行が始まったバイカラー・クラッドタイプの500円玉は3代目です。初代の白銅製は30億枚弱、2代目のニッケル黄銅製は70億枚以上、そして、3代目は令和5年までで8億枚以上が発行されています。 新500円玉に対応していない自動販売機やセルフレジも多く、お釣りで受け取ると旧500円玉と交換したくなるのも無理はありません。しかし、迷惑をかける可能性もあるため、できるだけ控えた方が無難です。 出典 独立行政法人造幣局 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部