ラグビー日本代表36歳リーチ マイケルインタビュー 新境地にも挑戦する唯一無二の存在
【LOのポジションはすごく興味がある】 自身は6月から7月まで、日本代表のテストマッチに3試合出場した。8月から9月にかけて開催されたパシフィックネーションズカップは、エディー・ジョーンズHCの「35歳以上の選手は休ませる」との判断でチームを離れた。その後も左肩の痛みなどから合流を回避し、じっくりとコンディションを整えてきた。 11月30日のプレシーズンマッチで、実戦に復帰した。この試合で40分プレーし、翌週は出場時間を60分強に伸ばした。経験豊富な日本ラグビーの"アイコン"は、12月22日の横浜キヤノンイーグルスとの開幕戦に照準を合わせている。 「試合の感覚は戻ってきています。開幕戦にはフルパワーでできると思う。東芝はチャンピンチームということで、どの相手も果敢に挑んでくる。相手はひとつランクが上がった状態で挑んでくるので、それも踏まえて適応しないといけない」 成長意欲は旺盛だ。スマートウォッチを活用して日常から体調管理を徹底し、全体練習後も個人の課題に取り組む。その存在がチームを引き締める。 また、リーチは新たなポジションにもチャレンジしている。7月の日本代表対ジョージア代表戦で、4番(LO)を着けて先発出場したのだ。 「東芝のプレシーズンの試合でも、『LOで出るかも』という話はちょっとあったんです。LOにはすごく興味がありますし、プレーするのを楽しみにしています」 国際舞台への渇望もある。今秋のシリーズは欠場した日本代表復帰を問われると、「もちろん」と即答した。思いはひとつでブレがないから、それ以上の言葉はいらない。そのためにも、リーグワンで好パフォーマンスを示していくのだ。 今シーズンのリーグワンに挑む大きなモチベーションが、もうひとつある。 もう一度、見たい景色がある。2024年5月26日に行なわれた2023-24シーズンのプレーオフ決勝が、記憶に強く焼きつけられているのだ。 「シーズンの最後に国立競技場を満員にして、また優勝したい。あの光景は、ホントに忘れられないので」