ラグビー日本代表36歳リーチ マイケルインタビュー 新境地にも挑戦する唯一無二の存在
【プレシーズンマッチで大きな手応え】 今シーズンも引き続きキャプテンを務める。8月にトッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)から「どうする?」と打診され、「やりたい」と答えた。 「連覇するのはまた違う難しさがあって、新しいチャレンジをぜひやりたいなと思いました。まあ、去年のシーズンからそのまま続き、という感じです。自分の身体とメンタルを整えて、キャプテンとしてチームを進化させていきたいです」 チームの仕上がりには、手応えを掴んでいる。昨シーズンのプレーオフ決勝で埼玉パナソニックワイルドナイツとの激闘を制したことが、一人ひとりの競争意欲を猛烈に刺激した。 「リーグワン決勝の翌日にもう、練習をしている選手がいた。なかなか試合に絡めなかった選手、決勝に出場しなかった選手から、とにかく試合に出たいという意欲をすごく感じる。 綺麗なことを言うのではなく、本気で試合に出るために、チームがよくなるために──という姿勢で、みんながハードワークしている。プレシーズンマッチでは若手が多く試合に出て、戦力になってくれる選手が増えました」 昨シーズンのチームを牽引したニュージーランド代表のSOリッチー・モウンガ、FLシャノン・フリゼルも健在だ。2024年の日本代表では、昨年のワールドカップに出場したLOワーナー・ディアンズとWTBジョネ・ナイカブラに加え、HO原田衛とFB松永拓朗がテストマッチに出場した。PR木村星南も、出場はなかったものの日本代表に招集されている。 ※ポジションの略称=HO(フッカー)、PR(プロップ)、LO(ロック)、FL(フランカー)、No.8(ナンバーエイト)、SH(スクラムハーフ)、SO(スタンドオフ)、CTB(センター)、WTB(ウイング)、FB(フルバック) リーチは「それはもう、メチャクチャいい影響がある」と、言葉に力を込める。 「インターナショナルな経験はマネができないもので、強度もプレッシャーもまったく違う。日本代表から戻ってきた彼らが、東芝のレベルをひとつ上げてくれる。これは大きい。選手は高いレベルに合わせようとするもので、オールブラックスのふたりもいるし、チームのスタンダードがより一層上がっていくと思う」