最も人気なのは? J2リーグ観客数ランキング11~20位。2024シーズンの前半戦で最も人を集めたのは?
14位:レノファ山口FC 本拠地:維新みらいふスタジアム 収容可能人数:1万5115人 今季平均入場者数:4967人 レノファ山口FCは、2024シーズンのホームゲームで1試合平均4967人の観客を集めている。2023シーズンの平均が4407人だったことを考えると、大きな進歩と言えそうだ。 山口は昨季、1試合平均6000人を目標に掲げたものの、ホームゲーム最後の2試合以外はこの数字に届かなかった。今季は「総力10,000人プロジェクト」と題して、年間4試合で1万人の入場者数を目指すイベントを実施している。 山口は、過去10年間で1万人を超えた試合が5回あり、2019年が最後となっている。今季はまだ1万人に達した試合がなく、このプロジェクトは厳しい目標となっている。それでも、ブラウブリッツ秋田との開幕戦で8906人が入るなど、イベントやノベルティ配布の効果は出ている様子だ。 入場者1万人の試合を4回というのはかなり厳しそうだが、昨季下位に低迷したチームはより多くの声援を受けて、現在J2で4位につけている。クラブの努力とチームの奮闘が、観客数増加につながっている。
13位:栃木SC 本拠地:カンセキスタジアムとちぎ 収容可能人数:2万4670人 今季平均入場者数:5247人 栃木SCは、2024シーズンの1試合平均入場者数が5247人で、2023シーズンの5834人から大幅に減少している。 ただし、対戦カードで比較してみると、そこまでネガティブな印象はない。今季6000人以上の観客が入っているのは、モンテディオ山形戦(8592人)、いわきFC戦(6434人)、ベガルタ仙台戦(7034人)、ザスパ群馬戦(6047人)の4試合で、全て昨季の同カードよりも多くの人がスタジアムにやってきている。開催時期や天候などの影響もあって単純に比較することはできないが、前向きに捉えていい要素だろう。 昨季の観客数が増えた要因の1つが、最後の2試合だった。残留争いをしていたこともあって多くのファンが訪れた上、最終節の相手はJ1自動昇格が懸かっていたジュビロ磐田ということで、2試合連続で1万人を超えた。この2試合を除くと昨季の平均は5350人まで落ちるため、今季とほぼ同じ水準と言える。 栃木SCは現在降格圏の19位に低迷している。残留争いによる「ブースト」に期待するのではなく、J3降格が現実味を帯びてくる前に危機を抜け出すことで、日ごろスタジアムにやってくるファンを安心させたいところだ。