東洋製罐とTOPPAN、LIB用アルミケースで欧州進出。スウェーデンに新工場
東洋製罐グループホールディングスは21日、包装容器子会社の東洋製罐がTOPPANホールディングスとスウェーデンにリチウムイオン電池(LIB)外装用アルミケースの合弁会社を設立すると発表した。総投資額は110億円になる見込みで、現地で電池ケースの生産まで行う。2025年1月に合弁会社を設立し、26年度以降の稼働を目指す。 東洋製罐とTOPPANホールディングスは11年にT&Tエナテクノを設立し、国内でスマートフォンや電気自動車向けなどのリチウムイオン二次電池用外装材の製造販売を手掛けている。すでに事業基盤を築いている中、電気自動車市場の拡大でリチウムイオン二次電池用外装材の需要増加が期待されることから事業拡大の機会を模索していた。そうした中で、両者の同市場への思惑が一致し、スウェーデンへの合弁会社設立を決めた。 新会社の具体的な所在地や社長などは未定だが、東洋製罐が51%、TOPPANホールディングスが49%出資する。スウェーデンでも日本同様にアルミによる角型外装缶を製造し、EV市場の伸びが期待できるスウェーデンなどの欧州市場に進出する考え。