【カスタム車紹介】ブライトロジック GSX-R1000R(スズキ GSX-R1000R)MotoGP譲りのウイング装備で3D的に次期GSX-Rを提案する
カウルに違和感なく独自の樹脂製ウイングを追加
この車両を目の前にして “ニューGSX-R1000が発表されました!”と言われたら、おお、ついに出たかと思わず納得してしまうようなルックスの1台。実際はブライトロジックによるGSX-R1000R・M2(’22年型)ベースのカスタムだ。’24年春の東京モーターサイクルショー、オーリンズ(ラボ・カロッツェリア)ブースの入り口近くに展示されていたから、見た人も多いだろう。 【写真はこちら】ブライトロジックがカスタムした「GSX-R1000R」の全体・各部(12枚) 最大の特徴はやはり、そのフロントまわり。スズキのMotoGPマシン、GSX-RRにも通じるようなスタイルのフロントウイングが追加されている。もう、それだけで次期GSX-R感が高まってくる。 外側に向かってすーっと緩いカーブを描きながら垂れ下がるような形で、端部は下にカールしながら後ろに伸びていく。ボディ本体に近い部分、そしてエンド近くの2カ所はぐっとえぐられ、抵抗や乱流を抑えながらエアを後ろに導くようにもされている。’22年の#42アレックス・リンス車(こちらはドライカーボン製)の形状に近いようだ。 ブライトロジックでは’22年にも東京モーターサイクルショー出展用に、スズキ100周年記念カラーのGSX-R1000R(M1)に3Dプリンタ出力によるウイングを加えた車両を製作していた。こちらはもっと緩いカーブで伸びたウイング本体から端部が上がって内を向き、全体がボックスのような形状になっていた。’21/’22年のGSX-RR、ジョアン・ミル車に近い感じだった。その際の経験も加えて、今回改めてウイングを製作したということだ。 ウイングはマウント装着部の形状も’22GSX-RRに近く、前端のV字状支持部とカウル左右の各前端がぴったり合うように作られる。またウイング後端にも支持部が作られている。これはサイドカウル(右はIの字下、左はSの字下あたり)を挟むように成形されていて、装着後の安定性にも配慮する。その上で装着部はSUZUKIロゴに合わせて塗り分けされていて、このあたりも市販車らしい自然な見栄えを醸し出している。だから期待感がもっと膨らんでくるわけだ。 じつはこの車両、少し前に紹介した同店製GSX-R1000R・M2に、ここまで説明したようなウイングを追加したもの。それだけでもこのようにイメージはぐっと変わる。そしてこのウイングは、市販化も検討しているんですよと同店・竹中さんは。新型R1000の登場もさることながら、このウイングが装着できたら。そんな楽しみの実現も期待したくなる。
ヘリテイジ&レジェンズ編集部