内臓のストレッチで腸を元気に、1分太極拳に辛酸なめ子さんが挑戦・実感。
左足を前に出し、重心を乗せる。左手は前に。
右足を半歩寄せて、重心を移す。
右足に重心を乗せ、左のつま先を軽くつける。
右手を上に左手を下に下ろす。
右手で大きな弧を描きながら、上体を右にひねる。鶴が翼を開くように。
「アンチエイジングにもなりそうです」(文・辛酸なめ子)
楊玲奈先生のクラスは和気あいあいとした空気でした。太極拳で平和な気持ちになれるのでしょうか。やってみるとゆったりした動きで、舞踊を思わせる優雅さもあり、運動が苦手な私も見よう見まねでついていけました。内側からじわじわと温まり、最近張っていた腸も緩んだ感が。 その後、家でも実践してみたら、朝から気が焦っていたのが、太極拳でいったん気持ちを落ち着けて、余裕を持って仕事が始められるように。つい時短癖でスピーディに太極拳しそうになるのを、先生の動きを思い出して、スローな動きを心がけています。座り仕事で体が固まっていたのが、スワイショウの簡単な動きでほぐれてきました。片手を上げて深く呼吸すると胃腸が刺激される、というのも知らなかったです。太極拳で腸も快調に。 何より楊玲奈先生だけでなくお母様の楊慧先生もすごく若くて、ゆったり動くと時の流れも遅くなるのでしょうか? アンチエイジングのためにも続けたいです。
辛酸なめ子 さん しんさん・なめこ 漫画家、コラムニスト 鋭い観察力と独自の妄想力で、人間関係、恋愛からアイドル観察、皇室、海外セレブまで幅広いテーマで執筆して人気。近著には『大人のマナー術』(光文社新書)がある。
楊玲奈 さん よう・れいな 楊名時太極拳 師範 日本に太極拳を広めた祖父の楊名時氏、母の楊慧氏のもとで、幼少期から太極拳に親しんで育つ。太極拳の楽しさを世界に伝えるため、あらゆるメディアで精力的に活動中。
撮影・小川朋央 ヘア&メイク・大谷亮治 構成&文・堀越和幸
『クロワッサン』1098号より
クロワッサン オンライン