ヤマルの才能を隠していたバルセロナ…「チャビは出会って5分で『彼は特別だ』と理解した。だがデビューさせようにも契約を結んでいなかったんだ」
バルセロナの元フットボールデイレクターであるジョルディ・クライフ氏が、FWラミン・ヤマルのデビュー秘話を明かしている。 2023年4月に15歳9カ月16日という若さでバルセロナのトップチームデビューを果たしたヤマルだが、もっと早い段階で起用されていた可能性もあったようだ。 スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューに応じたJ・クライフ氏によれば、チャビ・エルナンデス前監督はヤマルの持つ特別な才能にすぐに気がついたものの、即座にはデビューさせられなかったのだという。バルセロナはその段階では、ヤマルと正式に契約を結んでいなかったため、他クラブから発見されて引き抜かれることを恐れていたようだ。 「当時のことを思い出すよ。彼がトップチームの練習に参加して5分後、当時の監督であるチャビは私たちの方を見た。そして『彼は特別だ』と言ったんだよ」 「チャビはヤマルのことを、もう少し早い時期にデビューさせようとしていた。しかし、私たちはまだ彼と契約を結んでいなかったんだよ。だからまず最初にしたのは、彼が長きにわたってここでプレーすることの裏付けだったんだ」 ヤマルの才能はチャビ前監督だけでなく、トップチームの選手たちにとっても衝撃的だったようだ。 「思い出すね。ヤマルがトップチームの初練習でボールに触れたとき、ベテラン選手たちを含めたチームの面々が彼に『何か違うもの』を感じ取っていたんだ。『簡単に見つけ出せる才能じゃない』ってね」