【MotoGP】アプリリア移籍決定後、初レースウィークにマルティン「ドゥカティの人達と話すのは奇妙な感じ」
アプリリアへ来シーズンから移籍することになったホルヘ・マルティン(プラマック)は、今のドゥカティ陣営を取りまとめるジジ・ダッリーニャ(ゼネラルマネージャー)と話すことには奇妙な感覚があったと語った。 【リザルト】オランダGP初日 マルティンは5番手 マルティンはドゥカティのファクトリーチーム昇格を狙ってきたが、ドゥカティは最終的にライバル候補だったマルク・マルケスの起用を決定した。 結果としてマルティンはドゥカティ陣営を離れ、2025年はアプリリアへ移籍することを決めた。 しかし移籍が決まったからといって、当然ながら今すぐそうなるわけではない。特にマルティンは7戦を終えた時点でポイントランキング首位に立っており、今後もタイトル獲得を目指してドゥカティとは協力が必須の立ち位置にある。 マルティンとしても、来年は別々の道を歩むことになるとはいえ、互いに誠実であることが重要だという認識を示している。ただ、ドゥカティ側と話す時に奇妙さは感じてしまっているようだ。 「確かにジジやドゥカティのエンジニアの人たちなんかと話す時は、奇妙だよね」 マルティンはそう語る。 「ちょっとだけね。彼らはコース上で何がどうなっているのかについて、色々と聞いてくる。正直でいるのも難しいよ」 「だけど、彼らは彼らで僕のことを助けようと思ってくれているんだと思う。だから僕も彼らに正直であろうとしているし、起きている事や改善を試みていることを説明しようとしているんだ。僕が情報を提供することで、彼らからも返ってくれば良いなと思う」 「それが鍵になる。僕は彼らからの手助けを得られるようにしていくつもりだ。まあ、彼らがボックスに来て話すのはちょっと奇妙な感じがあるけどね」 なおマルティンはアプリリアとの契約が固まったことで、ドゥカティに対して自分がファクトリーチームにふさわしいと証明しようとするのではなく、より自分のためにレースへ集中できるようになったと語った。 「今はもっとリラックスできているんだ」 「ピットにいるときも、よりリラックスできているのを感じる」 「ドゥカティに対して自分自身を証明しようとするレースは、もう必要ないんだ。自分をただ信じて、心の中にある目標を達成できるようにレースをするだけだ」 自分を手放すことになるドゥカティに”間違いだった”と証明したいかという質問にも、マルティンは「いやいや、全くそんなことは無い」と答えた。 「もし僕が100ポイントのリードを築いていたとしても、僕は選ばれなかっただろう! 何かを証明するとかではないんだ」 「より良いライダーになるために自分自身の改善に取り組んでいくことだよ。今年最終戦のバレンシア、そして来シーズンに向けてより良いライダーになるためにね」
Rachit Thukral