「好きなことで失敗しても糧になる」親の言葉に背中押され来年30周年「Candy Stripper」板橋よしえ(49)母になり「自分が着たい服がないと気づいて」
どこまでもストイックに、十分頑張っているのに、もっと頑張らなきゃと言うaikoちゃんを見ていると、私の努力なんてまだまだだと思いますし、もっともっと頑張らなきゃ!と奮い立ちます。日々いろんなことがあっても、頑張っている友達がいるから、私も頑張れている。本当に大切な存在です。
■ブランドスタートから30周年「娘との時間が何よりの癒やし」 ── 女の子のお母さんでもありますが、仕事と育児はどのように両立していますか?
板橋さん:産後、以前よりも頭の回転がだいぶ遅く感じてしまい、悩みました。娘にかかりきりで、インプットが全然できなくなってしまい、デザイン以外のことでも提案が前のように瞬時にポンポン思い浮かばなくなって。育児と仕事を両立する、自分なりのバランスを掴むまでは少し時間がかかりました。 元々、仕事の時間とプライベートの時間を分けて考えるタイプではなく、日々の生活のすべてが「Candy Stripper」と繋がっているのですが、そのなかでも、会社にいる時間、移動時間、自宅にいる時間の中で、どれだけムダがなくインプットとアウトプットができるかを重視するようになりました。
帰宅したら、子どもとの時間がメインになり、宿題を見たり、学校の準備をしたり。ご飯を食べさせ、お風呂に入れたら、あっという間に寝かせる時間になってしまいます。映画もゆっくり観られないし、自分だけの時間がほぼ持てなくなりました。それでも、寝る前に絵本を読み聞かせ、娘とコミュニケーションをとるふたりだけのひとときが、なにより幸せな時間です。 30代までは睡眠が毎日3時間でも平気だったのですが、今はもう寝ないと体力がついていかないので、睡眠時間は大事にしています。
── 時間管理にシビアになったのですね。 板橋さん:そうですね。日々いろいろな部署からの確認や相談ごとがあり、その一つひとつを見極め、決断し動かしていく力はすごく早くなりました。今までは、一つひとつのことに対して時間を使いすぎていたような気がします。今は、次々に判断していかなければどんどん仕事が溜まってしまうし、自分のところで止めてしまうと、みんなの仕事も止まってしまうので、円滑に進められるように、常に優先順位を考えながら動いています。