ウィメンズプロトンのオールスター! オランダ開幕、最終決戦はラルプ・デュエズ フォレリングの2連覇はあるか!?【Cycle*2024 ツール・ド・フランス ファム:プレビュー】
レースのルールも押さえておきたい。個人TTステージをのぞく7ステージで、フィニッシュ上位3選手にボーナスタイムを付与。1位10秒、2位6秒、3位4秒。また第4・第5・第6ステージの終盤にはボーナスタイムが用意されていて、通過順に1位6秒・2位4秒・3位2秒。 中間スプリントポイントは各ステージ1カ所ずつで、1位から15位までの通過順にポイントを付与。フィニッシュでのポイント配分は、コースレイアウトに応じた設定になっている。山岳ポイントも超級から4級までカテゴリーごとに配点が変動。超級山岳を例にすると、一番に登頂した選手には15点が付与される。ステージごとの敢闘賞ライダーの選出や、制限時間も設定される。
そんな壮大な戦いには、UCIワールドランキング上位20人中18選手が集結。まさにウィメンズプロトンのオールスターが勢ぞろいだ。
最大の注目は、フォレリングの個人総合2連覇なるか。昨年、ついにファンフルーテンから女王の座を奪取し、さらに長期政権を築き上げようという段階にある。5月にはラ・ブエルタ フェメニーナを制しており、ツールを勝てば「ダブル・ツール」達成だ。今季は出場したステージレースすべてで個人総合優勝。山岳での強さが際立っており、安定して上位入りできるタイムトライアルと合わせても、今のウィメンズプロトンにおいてはNo.1のオールラウンダーであることは間違いない。
もちろん、他の選手たちもありとあらゆる戦術で打倒フォレリングを試みる。エリーザ・ロンゴボルギーニ(リドル・トレック)は、7月にジロ・デ・イタリア ウィメンで個人総合優勝。こちらも「ダブル・ツール」がかかっている。リドル・トレックはガイア・レアリーニも控えており、どちらでも勝負できる態勢を整える。キャニオン・スラムも同様に、過去2大会で個人総合3位を収めているカタジナ・ニエウィアドマとジロ個人総合3位のニーヴ・ブラッドバリーの2枚看板で勝負。
【関連記事】
- パリ五輪明けUCIワールドツアー再開 新城幸也参戦のバスクレース、新コース採用でフィニッシュ前7kmに待つ27%の激坂が勝負の行方を左右する【Cycle*2024 クラシカ・サンセバスティアン:プレビュー】
- 【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 コースプレビュー】“クライマーズ・ブエルタ”健在 平坦ステージはわずか1つ、個人タイムトライアル2ステージが組み込まれ総合力が試される3週間に
- “白夜の太陽”を輝かせたウノエックスモビリティ マグナス・コルトはガールフレンドに捧ぐ個人総合優勝【Cycle*2024 アークティックレース・オブ・ノルウェー:レビュー】
- 世界的酷暑と無縁の“納涼レース” 北極線以北で繰り広げられる4日間の戦い、誰に「白夜の太陽」が注ぐか【Cycle*2024 アークティックレース・オブ・ノルウェー:プレビュー】
- 【ツール・ド・フランス2024 レースレポート:第21ステージ】26年ぶりのダブル・ツール タデイ・ポガチャルがステージ優勝締めで3度目のツール制覇!「自転車競技の歴史においても最高の時代。全力で楽しまなくちゃ! そして次の目標は…」