斉藤崇史調教師（左端）はクロワデュノールに大きな期待を寄せている

　最優秀２歳牡馬に選ばれたのは、３戦無敗のクロワデュノール。２５６票中２４９票を集めての受賞となった。 「大変光栄です。ありがとうございます。入厩前から〝いいな〟と思っていて、入ってきてから〝本当にいいな〟、レースに行ったら〝もっといい〟、年末には〝すごいな〟と思いました。こちらが思っている以上のことをやってくれる馬ですね」 　斉藤崇調教師が感謝の言葉を口にする。新馬、ＧⅡ東スポ杯２歳Ｓ、ＧⅠホープフルＳと無傷の３連勝。ＧⅠ皐月賞（４月２０日＝中山芝内２０００メートル）、ＧⅠ日本ダービー（６月１日＝東京芝２４００メートル）の最有力候補であることは間違いない。 「これだけの馬ですから、皐月賞、ダービーへ無事に行って、そして結果も出せれば。そこへ向かって厩舎スタッフや牧場とやっていければと思います」とトレーナーは楽しみにする。 　現在は滋賀県のノーザンファームしがらきでリフレッシュ放牧中。今春の戦いに向けて英気を養っている。デビューから無敗の上に「まだ、これから良くなる余地のある馬」と陣営が口をそろえるキタサンブラック産駒の大器。見通しは、どこまでも明るい。