【特集】「パンドラの箱を開けたら恐怖がいっぱい出てきた。でも、最後にhope(希望)が入っていた」ダウン症の女の子を育てる母からのメッセ―ジ…手作りの絵本『もし僕の髪が青色だったら』が出版されるまでに独自密着「どんなあなたも全部愛してる」
ダウン症の女の子を育てる母親が描いた絵本が、報道番組の特集をきっかけに、2024年3月に出版されました。タイトルは『もし ぼくのかみが あおいろ だったら』。絵本の中では、子どもたちから様々な問いが投げかけられます。絵本に込められた、母からのメッセージとは―。手作りで描かれた後、本棚で眠っていた絵本が出版されるまでに独自密着しました。 【ガードナー家の様子を動画で】「どんなあなたも全部愛してる」生まれた赤ちゃんがダウン症だったら…家族の物語から絵本が出版されるまでを独自密着
ガードナー家に出版社が!絵本の書籍化が決定
2023年10月末、猫好きなダウン症の女の子・ガードナーまりいちゃん(6)の自宅を訪ねてきたのは…。 (『東京ニュース通信社』中山広美さん) 「東京ニュース通信社の中山と申します。あー!こんにちは、まりいちゃんだ」
まりいちゃんの母・瑞穂さんのもとを訪ねてきたのは、出版社『東京ニュース通信社』の中山広美さん。実は、報道番組『ウェークアップ』で2023年9月、まりいちゃんと家族の日々の特集「もし僕の髪が青色だったら」を放送。瑞穂さんの手作り絵本を動画絵本にしてWEBで公開したところ、出版社の目に留まり、書籍化の話が舞い込んだのです。 (中山さん) 「今でも何回見ても泣ける動画なのですが、とても感動して、あの動画絵本を紙の絵本にしたいという思いが強いです」
「ダウン症のわが子と、どう歩んでいけば…」絵本で投げかけられた問い
ガードナー家は、5人家族。小学校で美術と英語を教えるアメリカ出身の父・ブルースさん、母・瑞穂さん、兄・エイデンくん(小5)、姉・りりいちゃん(小2)、そして末っ子のまりいちゃんです。
通常は2本の21番染色体が3本ある『ダウン症』。まりいちゃんがダウン症だとわかったのは、生まれた後のことでした。 (まりいちゃんの母・瑞穂さん) 「最初は、『ダウン症の子は育てられない』と思いました。退院してすぐ、ベビーベッドにまりいちゃんが寝ているんですけど、見に行くのが怖かったです。『まりいちゃんだ』と思えなくて、『ダウン症の赤ちゃんだ』と思って」 ダウン症のわが子と、どう歩んでゆけば良いのか…。瑞穂さんが自問自答を繰り返していたさなか、兄・エイデンくんにも変化が起きました。 (まりいちゃんの兄・エイデンくん) 「昔、行っていた学校が、僕にとってはすごく怖い所だった」 小学1・2年生のころ、学校に馴染めず、通えなくなってしまったのです。毎朝、一緒に学校へ行っては、門の中に入れず、連れ帰る日々。
【関連記事】
- ▼【記事に書かれていた“動画絵本”はこちら】「もし僕の髪が青色だったら」ダウン症の子を育てる母が描いた絵本
- ▼【動画】「赤ちゃんが障害を持って生まれたら僕はどうしたらいい?」わが子からの問いに母は…ダウン症のまりいちゃんと家族の日々に密着
- ▼【記事で読む】「ダウン症の子は育てられないと思った」思い悩む母が、実話をもとに描いた絵本『もし僕の髪が青色だったら』 「生まれた子どもに障害があったらどうしたらいい?」わが子からの問いで見つけた“答え”
- ▼【動画】にしおかすみこと考える『ダウン症』親亡きあと、本人と家族は何を思うのか
- ▼【動画】「母の夢を叶えられた」ダウン症の若者×お笑い…本人が語るダウン症への思い、そして日々の生活に密着する中で見えてきた「夢」とは