【続報】岡山県知事選告示 現新2人立候補 27日に投開票、県政史上初の衆院同日選に
任期満了に伴う岡山県知事選は10日告示され、4選を目指す現職の伊原木隆太氏(58)、新人で共産党県委員会常任委員の小坂昇氏(72)が立候補。2016、20年に続き3度連続で無所属同士の一騎打ちとなった。3期12年の伊原木県政に対する評価が最大の争点。県政史上初めて衆院との同日選となり、27日に投開票される。 伊原木氏は12年の就任以来、教育再生と産業振興を柱に施策を展開。勢いを増す人口減少を踏まえ、3期目は少子化対策を最重要課題に位置付けて関連事業を重点的に打ち出しており、現路線を継続するか、見直すかが問われる。自然災害の頻発・激甚化、利用が低迷するJRローカル線の存廃といった県民生活を脅かす重要課題への対応も焦点となる。 自民党県連、立憲民主党、公明党県本部、国民民主党が伊原木氏、共産党が小坂氏を推薦。日本維新の会県支部組織、社民党はそれぞれ自主投票で臨む。 両候補は立候補を届け出た後、岡山市内でそれぞれ出陣式に臨んだ。伊原木氏は「人手不足など県内で起きている問題の根底が少子化だ。20年、30年後のために本気で取り組んでいく」と強調。小坂氏は「暮らしと福祉、平和を守る県政を実現する。県民に温かく、新しい岡山をつくるために全力を尽くす」と訴えた。 27日の投票は県内778カ所で行われる。9日現在の有権者数は153万6737人(男73万4132人、女80万2605人)。