「サイクリングしまなみ」で転倒・心肺停止の70代男性…目撃した高校教諭らが心臓マッサージで救命
心肺停止に陥ったサイクリング大会参加者の救助に貢献したとして、広島県尾道市消防局などは24日、山口県防府市の看護師塚本達哉さん(36)と愛知県春日井市の高校教諭丹羽博康さん(34)に感謝状を贈った。
同消防局などによると、2人は10月27日、瀬戸内しまなみ海道周辺で開催された「サイクリングしまなみ2024」に出場。70歳代の男性がコースを外れて転倒するのを目撃した丹羽さんが周囲に助けを求め、駆けつけた塚本さんと119番し、交代で心臓マッサージを続けた。男性の呼吸は戻り、10分ほどして到着した救急隊員に引き渡した。 市防災センターで開かれた贈呈式で、坂本勉消防局長らから感謝状を手渡された塚本さんは「救助があと少しでも遅かったら、助からなかったかもしれない。人の命を救った実感がわいてきた」と話した。丹羽さんは勤務先で救命措置の研修を受けていたといい、「『がんばれ』と声をかけながら必死にマッサージした。周りの人や生徒に経験を伝えたい」と振り返った。