「猛暑ですっかり枯れてしまった」…韓国のニンジン農家、高温被害の続出で苦境
【09月05日 KOREA WAVE】韓国忠清北道(チュンチョンブクト)のニンジン農家が歴史的な猛暑で甚大な被害を受けている。 忠清北道の曾坪郡(チュンピョングン)で35年間ニンジンを育ててきた70歳の農業者は「葉が黒く焦げ、黄ばみ、すべてが枯れた。これまでこんな被害は一度もなかった」と嘆く。この農家が所有する3305平方メートルの4年根の畑は80%が被害を受けており、さらに5年根や6年根の畑約約5950平方メートルでも50~60%が被害に遭っている。 葉が枯れたニンジンは成長が止まって根が腐るため、4年根以上の商品価値が高いニンジンに深刻な影響を与えている。農家は「2018年の猛暑や他の年でも部分的に枯死は見られたが、今年はすべてが壊滅的だ」と述べた。 韓国のニンジン栽培に適した気温は25~30度。今年は連日の猛暑により日よけ施設の内部温度が30度以上に達し、その状態が5~7日続くと高温障害が発生する。忠清北道および11の市郡によれば、猛暑による高温障害で被害を受けたニンジン農家は288件に達し、被害面積は214ヘクタールに及んでいる。 今後も被害面積は拡大する見通しだ。農家からは政府や自治体の支援を求める声が上がっている。保険は猛暑と被害の関連性を証明する必要があり、補償されるか不透明だという。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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