「F」じゃないのにはワケがある! レクサスLBXが“MORIZO RR”で成し遂げたクルマの姿とは
「MORIZO RR」ってなんだ?
レクサスのコンパクトSUVであるLBX。そんなLBXに7月に販売されたハイパフォーマンスモデルがLBX“MORIZO RR”だ。レクサスのハイパフォーマンスモデルといえば「F」のイメージかもしれないが、なぜ“MORIZO RR”なのか? その理由を探ってみよう。 【画像】レクサスLBX MORIZO RRの専用フロントグリルなどを見る
なぜ「F」じゃなくて「MORIZO RR」?
まず“MORIZO RR”という名前に関してだ。 「モリゾウ」というトヨタの豊田章男会長のニックネーム、ドライバーネームであることはクルマ好きにとっておなじみ。ちなみにベースとなるLBXは、モリゾウ氏の「お気に入りのスニーカーのようなクルマを作りたい」というひと言からスタートしたのもの。 そんなLBXをベースに、トヨタブランドのマスタードライバーでもあるモリゾウ氏やレーシングドライバーの佐々木雅弘選手などを中心に「クルマ好きが笑顔になるモデル」を目指して開発されたのが、このLBX“MORIZO RR”なのだ。 速さや高いパフォーマンスを求めた訳ではなく、クルマ好きが笑顔になることを求めて開発されたので、「F」の名が冠されていない。「このLBXはスポーツモデルというのではなく、ファンtoドライブなモデルである」、そんな主張が現れたネーミングといえるだろう。
クルマ好きを笑顔にするためのマニュアルトランスミッション
そして国内レクサスモデル初のMT設定車であることもこのモデルの特徴だ。 LBX“MORIZO RR”は1.6リッターターボエンジンが搭載されており、トランスミッションは6速MTとダイレクトシフト8速ATの2種類から選択が可能。現代のハイパフォーマンスモデルは「2ペダルのほうが速い」というのは定説になっており、ハイパワーかつ速さを求めるコンセプトになればなるほど、2ペダルのみの設定となっているクルマも珍しくない。 しかし、LBX“MORIZO RR”が求めた性能は「クルマ好きが笑顔になるモデル」。なので、走行性能だけでなく運転の楽しさやクルマとの対話も求めた。そうなるとMTが採用されるのは自然かもしれない。