「F」じゃないのにはワケがある! レクサスLBXが“MORIZO RR”で成し遂げたクルマの姿とは
「F」でも「GR」でもないからこそできること
「『F』のバッジが付かなかったかわりに、『GR』のバッジが付いても良かったのでは?」。 そんな声もちらほら聞こえる。ただ、先ほどから述べているようにLBX“MORIZO RR”が目指したのは「クルマ好きが笑顔になるモデル」。走りの楽しさはもちろん、それ以外の部分もこだわっている。 たとえば静粛性。スポーティな走りを実現しつつも音や振動の発生源を抑制する源流対策を徹底的に追求し、レクサスブランドに相応しい快適な室内空間を実現している。それに加えマークレビンソンのオーディオシステムなどが用意されているのも「車内で音楽を楽しみたい」というクルマ好きのニーズに応える装備と言える。 また、クルマ好きには、「自分だけの愛車としてオリジナリティにこだわりたい」という人も少なくない。そんな声に応えるかのように、標準のLBXと同じくインテリアカラーやシート配色、シートベルトのステッチ色に至るまで、自身のオリジナルコーディネートを楽しめるオーダーメイドシステム「Bespoke Build」が用意されている点も特徴だ。 その生い立ちから考えると、LBX“MORIZO RR”はこれまでになかったような新しいコンセプトのモデルと言える。このモデルの成功しだいでは今後、このようなモデルが増える可能性もあるかもしれない。そう考えると、ワクワクさせてくれるコンセプトの1台だ。
西川昇吾