「イライラさせないで!」つい怒鳴ってしまうのをやめたい…子どもの自己肯定感を下げない“叱り方”のコツ
「叱る」と「怒る」の違いって?
毎日子どもと接していると、ついカッとなって怒ってしまうことってありますよね。「ダメな子ね」「なんでできないの?」そんな思わず口をついて出てしまった言葉に、子どもは心の奥底で深く傷ついているかもしれません。それは子どもの自己肯定感を下げてしまう事に繋がってしまいます。 【マンガを読む】「今日は怒らないって誓ったのに…」子どもを叱るのはダメな母親? 子どもの寝顔を見ながら後悔する前に心に留めるべきこと しかし、“怒る”のと“叱る”のでは違うとよく聞くけれど、具体的には一体何が違うの? と感じている方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、小児科の医師であり、自身も3児の母である西村佑美さんが、1万組以上の親子を診てきた経験や、発達特性のある子の子育ての実体験をもとに書いた書籍『発達特性に悩んだらはじめに読む本』(Gakken)を一部抜粋してご紹介します。 実は、子どもの行動を怒ることで変えるより、親の怒りの感情を上手にコントロールする方が、子どもの困った行動を減らす近道なのだそう! どうしても感じてしまうイライラの感情を上手に逃がして、「怒る」から「叱る」へ…。ぜひ、参考にしてみてください。
「叱る」と「怒る」の違いを何度も確認して感情コントロール
子どもは大人から怒られると最初は言うことを聞きますが、だんだん怒られることに慣れてしまうこともあります。そのため、「ダメな子ね」「置いていくよ!」「鬼が来るよ!」など否定や脅す言葉、さらには体罰に発展してしまうケースがあります。 「ダメな子ね」のような親の感情にまかせてつい出た言葉でも、子どもは本気で受け取って「自分はダメなんだ」「僕のことが嫌いなんだ」と傷つき自己肯定感が下がります。 怒られ続けた子どもは自分を守るために反抗的になり、「自分なんていないほうがいい」と自己を否定するようになるといいます。 子どもの自己肯定感を保つには、「怒る」と「叱る」の違いを知りましょう。私も冷静に叱ったつもりなのに長男が目に涙をじわっと浮かべたことがあり、「今のは怒っている表情だったのか」と反省したことがあります。人間なので怒りの感情をゼロにはできませんが「今のは“叱る”じゃなくて“怒る”だったな」と何度も確認してみましょう。