「イライラさせないで!」つい怒鳴ってしまうのをやめたい…子どもの自己肯定感を下げない“叱り方”のコツ
【怒る】負の感情を自分のために発散している
「何で片づけないの?」 「言うことを聞かない子ね」 「イライラさせないで!」 「困らせたいの?」「鬼が来るよ!」
【叱る】相手を思って冷静にルールや行動を教える
「もっと遊びたかったね。でも、ごはんの時間だよ」 「いっしょに片づけようか(お手本を見せながら)」
イラッとしたときの怒りの逃し方
●「減らしたい行動」か「やめさせたい行動」かを観察 夕食ができたのに遊びをやめようとしない、靴を洗ったばかりなのに水たまりに入ってドロドロ…「もう!」と怒りたくなるシーンはたくさんあると思いますが、子どもをよく観察してみると、目が好奇心や集中モードでキラキラしているかもしれません。 「減らしたい行動」か「やめさせたい行動」かを観察して分類すると、実はほとんどが「減らしたい行動」。「そんなに怒るほどのことじゃないか。次は夕食ができる20分前から片づけの声かけをしよう」「今日はしょうがない。雨上がりのお散歩は、長ぐつをはかせよう」と対策を立てられます。 ● 6秒カウント、心の中でハッピーバースデーを歌う 怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングである「アンガーマネジメント」では、怒りの感情が湧いてきたら6秒ガマンすれば怒りのピークが過ぎるとされます。 例えば、ハッピーバースデートゥーユーを歌う、芸人さんのギャグをつぶやく、呪文を唱えるなど、気持ちを落ちつかせる歌やフレーズを決めておいてもいいですね。 ●「あ!」を「あ~あ」にして息を吐く 「あ! なんでそんなことするの!?」と怒鳴りそうなときは、「あ」をプラスして「あ~あ」とため息のようにする。それだけでも怒りでこわばった表情、肩の力が少し抜けます。 さらに、状況をナレーション(実況中継)してみる方法もおすすめ。例えば、子どもが牛乳をこぼしてしまったなら、「あ~あ。○○ちゃんのひじがコップに当たり、牛乳がこぼれています。さぁ雑巾はどこかな、どうしようかな…」。そうしているうちに、怒りのピークが過ぎます。こぼしたのは、きっかけがあるはず。それにフォーカスし「コップはテーブルの中央に置こうね」「走らないようにしよう」などと伝えられます。 怒りを逃しても、ネガティブな感情はため込むと爆発してしまうもの。夫、友人などに話したり、ストレス発散できる自分の時間をつくることが重要です。 次回は「ダメでしょ!」と怒りたくなるときにどんな声かけをすればいいのか、「子どもに伝わる、叱り方の極意」について具体的にご紹介します。