「役職定年制廃止」は“加速”する!シニアが「失うもの」とは…経済アナリスト「生涯年収格差が広がる時代に」ジョブ型雇用社会へ
生涯年収の差が激しい時代に
約3人に1人が高齢者となる社会が到来し、霞が関官僚がシニアで埋め尽くされたら対応できるのかは疑問だが、長年培ったスキルや知識を活かした高齢官僚ならではのミッションを与えるなど工夫が必要になるだろう。 いずれにしても、「50代の壁」が見直されていけば年金を受給するまでの間、能力・成果主義に基づく評価システムにおいて勝ち抜くだけのスキルが不可欠だ。定年までの期間は自分や家族の時間を大切にする悠々自適な暮らしをしたいと思う人は別だが、トータルで考えれば生涯年収の差が激しい時代に突入するだろう。残りの勤務期間を「消化試合」とするのか、それとも自分の給与やモチベーションを保つためにバリバリ働き続けるのか。労働力不足が深刻化する日本で企業もサラリーマンも見直しを迫られる。
佐藤健太
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