元乃木坂46・中元日芽香さん「距離感を心地よく感じるのは、人に依存していないから」
心理カウンセラーとして活躍する乃木坂46の元メンバー・中元日芽香さん。yoiのお悩み企画にも多く寄せられる20代後半~30代の私たちが抱えがちなお悩みについて、心理カウンセラーとして、そして同世代の一人としてどう考えているのか、ご自身のエピソードも交えつつ、お話ししていただきました。 【写真】元乃木坂46・中元日芽香さんインタビューショット
パーソナルな悩みが増える20代後半以降。歳を重ねて変わったことは?
――相談に来られる方は、どのような方が多いですか? 私に相談してくださるのは中学生から50代までと、年代は幅広いです。とくに多いのは20代後半から40代のビジネスパーソンです。 働き始めてからの数年は、誰しもが現場に慣れることに精一杯で。同じような悩みを抱える人が多いため、共有しやすく日常的に発散できるんです。しかし20代後半を境に、転職を考えたり・結婚を意識したり・体調の変化が現れたり…とライフステージの変化で、悩みがパーソナルな内容にシフトします。すると、人と共有しずらくなり、一人で抱え込んでしまう、という傾向が高くなるように感じます。 ――yoiもその年代の読者の方が多く、まさにそういったパーソナルなことで悩んでいるという声を多く聞きます。中元さんご自身は、20代後半になってからの悩みの変化は感じますか? 個人的には、高校生から20代前半の頃のほうが悩んでいたし自信がなかったなと。大人になるにつれて「自分はこういうことをして生きていこう」とか、「自分はこういう人間で、これは得意だけどこれは苦手」ということがはっきりしてきました。苦手なことに関しては避けることができたり、誰かに助けてもらうようにしようと思えるようになったので、私はどちらかというと、歳を重ねたことで考えやすくなったし、いろんなことが処理しやすくなったなと感じています。 ――それは、カウンセリングの勉強をされたというのも影響しているのでしょうか? それは大きいと思っています。もともとの性格上、ネガティブな考えに着地しやすかったり、極端なところがありました。ゼロか100か、みたいな。自分に厳しくて、力を抜くのが下手だったので、「なんか疲れるな」「なんか生きづらいな」と思って生きていたのですが、カウンセリングを勉強したことで「ほどほどにやっていけばいいか」と思えるようになりました。