元乃木坂46・中元日芽香さん「距離感を心地よく感じるのは、人に依存していないから」
自信が持てないときは、ボジティブな言葉を意識的にキャッチして
――中元さんも10代~20代前半の頃は、自信が持てずに悩むことがあったのですね。yoi読者からも、自分に自信が持てないという声をよく聞きます。ありのままの自分を愛したいと思いつつも、なかなか愛せないという悩みには、どう向き合ったらよいと思いますか? 人のよいところはすぐに見つけられる一方で、自分のよいところとなるとなかなか見つけられないものです。その理由は、自分にとってはごく普通のことだから。コミュニケーション能力や気遣いなどの「行動」は、特に客観視しにくいため、人よりも優れていると実感できないんです。 人と比べて自己嫌悪に陥ってしまったときは、一度過去に人に褒められたことを振り返ってみてほしいです。直接的な褒め言葉でなくても、例えば「早く仕事を仕上げてくれて助かった!」という感謝の言葉にも、あなたの手際のよさに対する評価が表れています。自己肯定感が低下しているときほどスルーしてしまいがちな、ポジティブな言葉を意識的にキャッチするだけで、気分が上がるはずです。 言われてうれしかったこと・褒められたことを、手帳やスマホのメモ機能に書き留めてみてはどうでしょう? 人は、ポジティブなことよりもネガティブなことが記憶に残ってしまいがち。それを見返しながら反芻する作業をルーティン化すると、自分のよいところが記憶に残るので、自分をポジティブにとらえられるようになるんじゃないかなと! ――「自信が持てない」という悩みに関連して、「子供の頃に思い描いていた大人像になれていない」という声もよく聞きます。中元さんは大人になってからのほうが、自分らしくいられているとおっしゃっていましたが、そういった葛藤はありましたか? 私は25歳の誕生日を迎えたときに、同じ理由で自分に絶望しました(笑)。四半世紀も生きてしまったけど、私は何かを成し遂げられたのだろうか?と。10代から芸能のお仕事をする中で「若いのにしっかりしてるね」と言っていただくことが誇らしかったんですけど…しっかりしていて当然の年齢になったことで、誇れることをひとつ失ってしまった感覚もありました。 でもまわりを見渡してみると、いい意味でいくつになっても無邪気さのある大人がたくさんいてとても魅力的だったんです。それぞれのペースで生きる大人たちの姿を見て「年齢は生きてきた年数のラベル以上でも以下でもないんだ」と思えたし、心から救われました。 漠然と今の自分に満足できない人も、きっと心の奥には何らかの「理想像」があるはず。まずは、それを明確にすることから始めてみてはいかがでしょうか。「なぜそうなりたいのか?」→「そうなるためには何が必要?」→「今の自分には何が足りない?」…と丁寧に突き詰めて、ひとつずつ達成していくのが近道だと思います。わかりやすい理想の指標として、結婚・出産・昇進などがあります。しかし自分だけの努力では達成できないため、家事をきちんとこなす・楽しめる趣味を見つける、など、自分次第で達成可能なことを含めることがオススメです!