ブランドを主張しないSUN℃OREのスニーカーがファッションフリークの視線を釘づけにする理由
たとえば、シューレースのデザイン。つま先からかかとにまで及ぶシューレースはアッパー全体のフィット感を高める。かかとのアジャスターでフィット感を調整できるので、紐を結ぶ必要もない。 また、紐自体も強度のあるストレッチ素材でできているため、スリップオンシューズのように着脱できる。アッパーの随所には、夜間の安全性を高めるためのリフレクターパーツもあしらわれている。
Vibram社のハイテクソールがスペックを底上げ
丸みを帯びたフォルムも特徴のひとつだ。 「SUN℃OREはほとんどのモデルにアウトドア向けのVibramソールを使用しているんですが、このソールに合わせてアッパーをデザインすると、自然とこうしたフォルムになります」
1930年代に登山ブーツ用ソールの生産を始めたイタリアのVibram社は、あまたの有名靴メーカーが信頼を置く世界有数のソールメーカーだ。
「グリップ力や頑丈さなどを考えると、やはりVibramソールが群を抜いています。このモデルには、滑りやすい山道や雨でぬれた路面を想定したVibram メガグリップシリーズの『#186C』を採用しています。弓なりになった形状が特徴で、足の屈曲や回転に順応します。 さらに着地の衝撃を和らげつつエネルギーに変換し、自然な足運びをサポートする『RGS(ローリングゲイトシステム)』も搭載するハイテクソールです。モデル名の通り、スペック的にはアウトドアシーンにも十分使えます」
雨の日も気兼ねなく履けることがギアとしての条件
アウトドアブーツばりのスペックは、アッパーの素材にも見られる。
「素材がナイロンやリアルレザーときけば、『水に弱いのではないか』というイメージを持たれがちなのですが、雨の日でも問題ありません。『night camp light』のアッパーに使われているナイロン生地は、2次加工で裏面にPVC加工を施したもので、組み合わせるレザーも、なめしの段階で防水加工を施しています」
他のモデルにも、はっ水加工が施された糸で編まれたニットを使うなど、雨対策が徹底されている。