「エンジェルスのファンは大谷翔平を羨望のまなざしで見守ることしかできない」と米敏腕記者が指摘「誰もドジャースへの移籍を責められない」
現地9月3日と4日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地エンジェル・スタジアムでロサンゼルス・エンジェルスと2連戦を行なう。 【動画】3月26日のオープン戦でエンジェル・スタジアムに凱旋した大谷が、ファンからスタンディングオベーションを受けたシーンをチェック 大谷翔平の古巣対決とあって米メディアも注目。米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は9月3日、「オオタニがアナハイムへ。ドジャースのスターはポストシーズンを前に、50(本塁打)ー50(盗塁)を狙う」という記事を出した。 「オオタニの野球人生は、ユニホームを変えて以来、劇的に変わった。有名球団で歴史的数字“40ー40”(現在は44ー46まで伸ばしている)を達成し、初めてプレーオフに出場するだろう。そして3日と4日、オオタニが国際的センセーショナルを巻き起こした古巣の球場で、対戦相手として公式戦で初めてプレーする」 シーズンが本格的に開幕する前の3月26日、大谷はオープン戦でエンジェル・スタジアムに帰還。エンジェルスのファンはスタンディングオベーションで出迎えた。しかし今回はオープン戦ではなく公式戦。ナイチンゲール記者はファンの心情を、「44(本塁打)ー46(盗塁)と、野球史上どの打者も達成していない偉大な記録を打ち立てている姿を、ただ羨望のまなざしで見守ることしかできない」と記している。 さらに、「どんな熱狂的なエンジェルスのファンでさえ、オオタニが同じ街のライバルチームに移籍したことを責めることはできない。もちろんブーイングを浴びせることもできない」と指摘した。 というのも大谷を引き留める可能性を、エンジェルス自らが手放したからだ。「昨オフ、オオタニとネズ・バレロ代理人は、ドジャースに匹敵するオファーをエンジェルスに持ちかけた。もしエンジェルスが応じていたら、オオタニはまだエンジェルスのユニホームを着ていたかもしれない。しかし、エンジェルスはオファーを見送った」。 エンジェルスのオーナー、アート・モレノは、バレロ代理人からドジャースや他球団と同等のオファーを送るチャンスを与えられながら、結局、それには応じなかった。つまり、エンジェルスのファンが大谷に恨みを持つこと自体が、筋違いということなのだ。 大谷本人は現地9月2日の試合後、翌日から始まるエンジェルスとの2連戦について聞かれ、「いままで一番多くの時間を過ごした球場なので、僕にとって特別な場所。ファンの人たちの前でプレーすることは特別なので、一生懸命頑張りたい」と心境を明かしている。 はたして大谷はエンジェルスのファンにどのように迎え入れられ、そしてどのようなプレーを見せてくれるのか。 構成●THE DIGEST編集部
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