【2歳馬格付けチェック】スケール感壮大のクロワデュノール カムニャックに本物の予感
2歳世代による来春のクラシックへ向けた戦いが開始してから3カ月が経過。夏競馬が終了したこのタイミングで、牡・牝の1~5位を独断でランク付けする。牡馬1位は6月の東京新馬戦を大物感漂う走りで快勝したクロワデュノール(栗東・斉藤崇)。また、牝馬1位には8月の中京新馬戦で牡馬相手に豪快な差し切りVを飾ったカムニャック(栗東・友道)が輝いた。 【写真】スケールの大きさを感じさせるクロワデュノール&カムニャック 牡馬1位は東京芝1800メートルの新馬戦を制したクロワデュノール。V時計の1分46秒7は、この時期の2歳新馬戦としては破格のタイム。ポテンシャルの高さは相当だ。父は世界最強馬イクイノックスを輩出したキタサンブラック。壮大なスケール感が漂う。 2位は無傷2連勝で札幌2歳Sを制したマジックサンズ。馬群の外を回しての早めスパートでライバルをねじ伏せた走りは、粗削りである半面、これからの大きな伸びしろを感じさせた。 3位は札幌2歳Sをソエで回避したが、札幌芝1800メートルの新馬戦でソダシのレコードを更新する1分47秒8をマークしたキングスコールがランクイン。大物感のあるエリキングが4位、今年のオークス馬チェルヴィニアの半弟アルレッキーノが5位で続く。 牝馬の1位は中京芝2000メートルの新馬戦を制したカムニャック。V時計2分4秒2は平凡だが、これは前半5F64秒1と超スローペースだっただけに仕方なし。ただ、そんな流れを最後方追走から3馬身半突き抜けたレースぶりは“本物”を予感させるもの。名牝ダンスパートナーの血を受け継ぐ血統面も魅力的だ。 2位はエンブロイダリー。2戦目の新潟芝1800メートル未勝利戦を7馬身差で圧勝。V時計1分45秒5は従来のレコードを0秒9も更新した。時計の出やすい馬場だったとはいえ評価に値する。京都芝マイルの新馬戦を1分33秒8の好タイムで制したダノンフェアレディが3位。スピード性能はかなりのもので、2着に負かしたショウナンザナドゥが次戦で5馬身差Vを飾ったことで、同馬の評価はより上がった。センスある走りで初陣Vを飾ったマイエレメント、新潟2歳S2着のコートアリシアンが続く。