遅刻しても謝らない、些細なことで激怒、相談なしで単独行動…もしかして?ADHDの特徴と“簡単すぎる”対処法とは
● 思いつきで先走ってしまい 失敗や中途半端で終わってしまう 才気みなぎるアイディアや鋭いひらめきが魅力的なAさん(28歳)。ADHDの人には、こんなアイディアマンもいます。新しいプランがどんどん思い浮かび、周りから高い評価を受けることもあるでしょう。 ▼Aさん(28歳・男性)の場合 ところが、思いついたことをよく検討したり吟味したりするのが苦手。さらに上司や仲間に相談せずに先走ってしまい、結果として失敗することもしばしば。せっかく行動を起こしてもちょっとした問題にぶつかると、すぐ「やっぱり無理かな」とか「もうめんどうだ」と投げだしたり、あきらめてしまったりもします。 あれもこれもできると考え、いくつもの仕事を行うけれど、おもしろそうなものに意識を奪われて、肝心の用件をあと回しにしてしまったり、地道な努力を怠ってしまったりするのもよくあること。業務を遂行する際に欠かせない準備作業や粘り強い交渉などが苦手で、せっかくの企画が中途半端になってしまうこともしばしばです。
● 仕事はチームワークが肝心 ほう・れん・そうを心がけよう 会社での仕事は、チームワークが肝心。まずは必ず上司や周囲の仲間に相談することを肝に銘じましょう。自分にADHD傾向があると自覚しているのならなおさら、先走らず、単独行動せず、要所要所で確認をとることが大切です。 うっかりミスの多いADHDの人は、定型発達の人以上に、リスクを避けるためにも誰かに相談し、チェックを受けながら行ったほうが安全です。いわゆるほう・れん・そうを行うことが大事なのです。ほう・れん・そうとは、報告・連絡・相談のことで、仕事でのコミュニケーションの基本です。 また、最近では会社のコンプライアンス違反が、これまで以上に大きな問題に発展するようになっています。よかれと思って自己判断してやったことによる、予期できないトラブルや事故を未然に防ぐためにも、情報共有はますます大きな意味をもっているといえるでしょう。