GAP、チャンピオン、ジョン スメドレーなど、大人が似合う上品パーカ5選。
チャンピオン
「シンプルなものこそ本物にこだわるべし」というおしゃれのセオリーに従うなら、“ザ キング オブ スウェットシャツ”チャンピオンのパーカは外せない。この春、同ブランドが公開したキャンペーンムービーのなかで、スチャダラパーが“もはや伝説1934 リバースウィーブが爆裂誕生”とラップしたように、今から90年前、生地の縮みを防ぐために本来は縦方向に使われる生地を横使いした“リバースウィーブ”製法は、カジュアルウエア歴史において大きなマイルストーンとなった。 もちろん、写真のパーカも“リバースウィーブ”製法が採り入れられており、内側には裏起毛素材のテリーフリースを配し、ふんわりとした優しい肌触りに。リバースウィーブとセットで用いられる両脇の“エクスパンションガゼット”をはじめ、1970年代に使用されていた“青単タグ”(青単色タグ)や、旧き良きアメリカを感じさせる「ユニバーサル」社製のジップなど、ビンテージ好きをうならせるディテールがふんだんに盛り込まれている。 昔ながらのジャスト丈とボックスシルエットは、現代のトレンドとも符合。何より、着込むほどに体になじみ、風合いや味わいが増していくので何年なっても飽きることがない。最近はプルオーバータイプが優勢だったが、10月過ぎても真夏日が出るような近年の気候を考慮すると、脱ぎ着しやすいジップアップタイプがより重宝するだろう。 “トレンド? いやずっと普遍のラフでタフなキングオブスウェット”(©︎スチャダラパー)。そう、スウェットの“王様”が作るパーカは、いつの時代も変わらぬ普遍性を帯びている。 問/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター 0120-456-042
ジョン スメドレー
同じパーカでもスウェット地よりニットのほうが、上品さという点では軍配が上がる。さらに、過去に複数回のロイヤルワラント(英国王室御用達)の称号を授かった名門・ジョン スメドレーのニットパーカなら、ラグジュアリーウエアの風格すら漂う。 写真のWジャカード長袖フーディは、ジョン スメドレーの代名詞でもあるハイゲージの30Gニットを、「バーズアイジャカード織り」で編み立てたもの。バーズアイジャカード織りとは、織り目の格子模様が鳥の目のような丸い形に見えることから名付けられたもので、しっかりとした厚みと型崩れしにくのが特徴だ。 ニットパーカの多くは、ソフトな着心地と引き換えにややボリューム感に欠ける印象があった。だが、ジョン スメドレーでは、バーズアイジャカード織りにより、やや肉厚でスウェットパーカのような優しい丸みを帯びたリッチなフォルムに仕上げている。極上な着心地はそのままに、インナーが表に響きにくいという効果も生み出す。長めのフードひもは、そのまま垂らしてもリボン結びにしてもアクセントとして機能。コーディネートの相性が良いレザージャケットやバーシティジャケットも、スウェットからニットパーカに替えるだけでぐっと大人っぽい印象に一変するはずだ。 写真のチャコール以外にも、爽やかなスノーホワイトや今っぽいナツメグなど、全9種からなる豊富なカラーバリエーションも魅力。一度袖を通せば、もう脱ぎたくなくなる、そんな珠玉の一着である。 問/リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238