GAP、チャンピオン、ジョン スメドレーなど、大人が似合う上品パーカ5選。
「40代女性のロックTシャツはNG」というファッション指南の記事が、これまでも何度か炎上しているが、大人の男性が対象の場合、その俎上に上がりやすいのがパーカである。結局、どんなアイテムであろうと「誰でも着たいものを着ればいい」という結論に帰結するのはいいとして、そもそもパーカは大人に似合わないのだろうか? 子どもっぽく映るというのがその理由だとすれば、断固、異を唱えたい。素材やシルエット、デザイン次第で大人っぽく上品にも装えるのがパーカなのだ。そこで、大人でも着られる、いや、大人こそが似合うパーカ5選を紹介しよう。 【画像】それぞれのパーカの写真を見る(5枚)
ループウィラー
“世界一、正統なスウェットシャツ”を掲げ、日本のモノづくりの確かさを国内外に広く伝えるループウィラー。今回、ピックアップするのは、ブランドの定番とも言えるプルオーバーパーカ「LW05」。希少なつり編み機を使い、ゆっくりと編み立てた筒状のボディ“丸胴タイプ”は、身頃に接ぎ目がないため、当たりがなく優しい肌触りに。加えて、すっきりとしたシルエットにもひと役買っている。 糸の素材や太さ、組み合わせを何度も試行錯誤しながらたどり着いたつり裏毛の生地は、しっかりと詰まった度目で高い強度を備えながら、空気を含んでいるのでコンフォートな着心地を実現。豊かな風合いも含めて、着るたびに身体になじんでいくのが特徴だ。 “両V”と呼ばれる首元のガゼットや長めのリブといったビンテージのディテールを踏襲しつつ、ループウィラーではおなじみの袖口のピスネームが、小気味いいアクセントをプラス。また、パーカを選ぶ際に、多くの人が重要視するフードの立ち姿やボリューム感も申し分ない。トレンドに左右されることのないオーセンティックな一枚は、いつの時代もワードローブの主役でありつづけるだろう。 問/ループウィラー 03-5414-2350
サンスペル
そのリラックスした着心地もあって、ときとして“パジャマ感”が強くなってしまうのも、パーカが有するネガティブなイメージかもしれない。ただ、1860年創業の英国ブランド、サンスペルのカシミヤ ジップ パーカを見て、よもや寝間着を想像する人はいないだろう。 最高品質のカシミヤ100%をぜいたくに使ったこちらの一枚は、軽さと柔らかさを併せ持ち、カシミヤ特有のややヌメリ感のある滑らかさが、吸い付くような極上の肌触りを実現。プルオーバーより大人っぽさを演出できるジップアップ仕様で、リブ編みの裾やフードの平ヒモなど、抑制を利かせたディテールが品の良さを後押しする。 また、サンスペルでは、サステイナブルな方法の牧畜・遊牧の実践と最高水準の動物福祉を推奨している。本製品に使ったカシミヤも、スコットランド最古の紡績業者「トッド&ダンカン」社を通して、遊牧民の共同体から倫理的に調達した出自が確かなもの。こうした生産背景も含めて全幅の信頼が置けるのも160年余の歴史を誇るサンスペルだからこそ。しっかりと手入れをすれば長く着られるのに加え、インナーに白Tだけでも様になる存在感は、まさに主役級と呼ぶにふさわしい。 問/サンスペル カスタマーサービス 050-3562-1860