ナイキACG、サッカニー、スポルティバ……マニアックなレア物続々!業界人“スニーカーハンター”Vol.2
草賀 このモデルを含め、どこかイタリアらしくてカッコいいんですよね。カラーリングも機能も秀逸。ファッションの文脈で「まだあまり知られていない」というのもポイント。 小島 本当に、日本でまだ誰も(ファッション的に)紹介していないんじゃないですか(笑)。 平 スポルティバは登山好きじゃないとなかなか買わないブランドだから。でもブランドロゴもカッコいいんですよね。山と太陽をモチーフにしたデザインで。このモデルはきっと、イタリアブランド同士ってことでコラボしたんでしょうね。 草賀 そうだと思います。 小島 それにしても一発目から濃いのがきましたね(笑)。コーディネイト的にはどうでしょう。ちょっと上級者向けかなとも思いますが。
平 いやいや大丈夫です、イケますよ。ナイキの「アクアソック」とか、あの辺りをイメージして履くといいんじゃないですか。 草賀 きれいめなセットアップに合わせてもいいと思います。 小島 ファッション好きにもいいし、スニーカー好きにはコミュニケーションのきっかけにもなりますね。「これ、何?」って。
忘れられた“厚底サンダル”とは?
草賀 2足めはナイキACGの「ルーファス」。確か5月に復刻が出るんですよね(5月25日(土)発売予定)。 小島 復刻ものについては、オフィシャルのインスタやウェブサイトで話題になっていました。 平 いい意味で野暮ったい感じが最高。 草賀 1999~2000年頃の発売です。当時あまり売れなかったので、これもある意味知らなくて当たり前のシューズ(笑)。90年代のACG、例えば「エア リバデルチ」「エア モワブ」「エア モック」がガーンと売れたあとの、ちょっと落ち着いた時期なんですよね。 この年代ACGはいい意味でクセのあるモデルが多くて、この「ルーファス」もそのひとつ。この厚底ソールが見た目の特徴ですね。
小島 逆に今っぽい(笑)。 平 リカバリーサンダルっぽくも見えて(笑)。 草賀 当時このソールを使って5型くらいのモデルを出してたんですよ。今年復刻されるのはこの「ルーファス」と「IZY」。「IZY」はモカシンのようなアッパーデザインの一足です。 小島 「IZY」はプレイグラウンドでも、ヴィンテージ品を出してましたよね。 草賀 あれはかなり状態のいい一足。高い値段をつけてるんですが、それでも良かったらどうぞ!という感じで……。この厚底ソールシリーズのACGが個人的には大好きで、見つけたら買うようにしています。オリジナルブランドのPGでは、この「ルーファス」にインスピレーションを得たモデルも作ってしまいました。 平 改めて見せてください。ああ~しっかりしたいいソールだなあ。ヒールのデザインもかわいいですね。ゴジラの足跡みたい。