幸せホルモン「セロトニン」&愛情ホルモン「オキシトシン」を増やして、更年期のメンタル不調を軽くしよう【40代・50代、知れば知るほどおもしろい!ホルモンの世界③】
オキシトシンは、キスやハグなどのスキンシップで増やせる
では、オキシトシンを増やすには? 「オキシトシンは、皮膚への刺激やスキンシップによって分泌が高まります。愛おしい相手や信頼できる相手と、見つめ合う、手をつなぐ、キスやハグをする、マッサージをする、セックスをするなどといったときに分泌されます。ペットと触れ合うことでも同じような効果があります。 また、映画などを観て感動したときや、仲間と語り合うときなどにも分泌されます。近年、信頼できる相手となら、電話やオンラインで話すだけでも分泌されることがわかってきました。ですから、イライラや落ち込みなどメンタルの不調を抱えている人は、生活の中にこういった行為をなるべく取り入れてオキシトシンを増やしましょう。 また、オキシトシンは、セロトニンが増えると分泌が増えることがわかっているので、セロトニンを増やすことも心がけましょう」 日々の生活の中でふたつのホルモンを増やす方法を取り入れて、不安定になりがちなメンタルのバランスを整えよう。
【教えてくれたのは】 工藤孝文さん 内科医・糖尿病内科・統合医療医・漢方医。 福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後は大学病院などを経て、現在は福岡県みやま市にある自身のクリニックにて地域医療に注力。専門は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療、ダイエット治療など多岐にわたり、テレビ・ラジオなどのメディアで医療の最新情報を発信。著書に『「毎日疲れない」にいいこと 超大全』(宝島社)など多数。 写真/Shutterstock 取材・原文/和田美穂