時間帯で変わる一方通行は見逃すと道路交通法違反? 「逆転式一方通行」の仕組みとは
目的地に向かう際、一方通行のため迂回した経験がある方は多いでしょう。そんな気を使う一方通行には、さらにややこしい時間帯によって進行方向が変わる「逆転式一方通行」というものがあります。 知らない土地で初めて通行する際には困惑する可能性もあるため、今回は「逆転式一方通行」の仕組みや、通行する際の注意点などを紹介します。あらかじめ仕組みを理解し、見かけたときに冷静に対応できるようにしましょう。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
「逆転式一方通行」とは
逆転式一方通行とは、道路幅が狭く、時間によって交通量の多い方向が変わる道路において、時間帯に応じて進行方向が逆になる一方通行のことです。ここでは、逆転式一方通行の仕組みや、走行する際の注意点などを紹介します。 ■仕組みと規制内容の表示方法 逆転式一方通行は、混雑緩和を目的として設置されることが多いようです。例えば、朝の通勤ラッシュの時間帯は住宅街から駅方面に向かう方向が一方通行になり、帰宅ラッシュの時間帯は逆に駅から住宅街方面に向かう方向が一方通行になるなどです。 【規制例】 ●月曜~土曜の0:00~12:00 A交差点→B交差点への一方通行 ●月曜~土曜の12:00~19:00 B交差点→A交差点への一方通行 すべての時間帯で上りもしくは下りいずれかの方向への一方通行になる場合と、時間帯によっては対面通行に変わる場合もあるようなので注意が必要です。 2つの一方通行の道路標識と、規制時間が書かれている補助標識で規制していたり、時間帯によって表示が変わる可変標識で規制していたりします。そのため、走行する際には道路標識を注意深く確認する必要があります。 また、場所によっては路上に看板が置かれ、特定の時間帯のみ歩行者専用道路になるパターンもあるようです。その時間帯には車が通れないようになっているため、あらかじめ時間帯を確認しておきましょう。 【規制例】 ●月曜~土曜の0:00~12:00 A交差点→B交差点への一方通行 ●月曜~土曜の12:00~13:00 B交差点~A交差点は歩行者専用規制 ●月曜~土曜の13:00~24:00 B交差点→A交差点への一方通行 ■注意点と逆走した際の違反のリスク 前述の通り、逆転式一方通行という括りにおいてもさまざまなパターンがあるので、通行する時間帯によって柔軟に対応することが重要です。仮に一方通行の時間帯に逆走してしまった場合、通行禁止違反として普通車は違反点数2点、反則金として7000円が科される可能性があるため注意が必要です。 もし、うっかり逆走してしまった場合には事故を防ぐための対応をしましょう。例えば、ハザードランプを点灯させて停車し、歩行者や対向車に逆走車の存在を知らせたり、すぐに気づいた場合には可能であれば後方に気をつけながらバックで戻ったりするなどです。 大きな事故を引き起こさないためにもほかの車や歩行者への影響を最小限にし、安全を確保してから焦らず冷静に対処することが求められます。
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