今年最大のスーパームーン、10月のいつ?最小の満月と比べると…もとは「占星術」の用語
10月17日は満月です。毎月、満月を見ることはできますが、10月の満月は今年の中でも一番大きく見える「スーパームーン」となります。最も小さく見える月と比べると、どれくらい大きく見えるのでしょうか? 【画像】10月と2月の満月の大きさを比較すると…こんなに違う!
もとは占星術の用語とも
10月17日の満月は、今年一番大きく見える「スーパームーン」です。地球と月との距離が近く、見かけの大きさが最大級となる満月はスーパームーンと呼ばれています。 この「スーパームーン」という言葉は、もともと占星術の用語だったものが、米航空宇宙局(NASA)のサイトで使われ、広まったともいわれています。 天文学的には、月と地球の距離がどこまで近くなるとスーパームーンと呼ぶのかという定義はなく、あいまいだそうです。 2024年の満月の中では、10月のものが地球から最も近い位置での満月となります。 国立天文台によると、地球の周りを公転する月の軌道は楕円の形をしているため、地球と月との距離は常に一定ではありません。 また、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて少しずつ変化もしています。このため、地球と月の距離は日々、変化します。
2月と比べると14%も違う
10月の満月では、月と地球の距離が約35万7400kmとなります。実は9月18日の満月も地球と近く、約35万7500kmでしたが、今回はそれより100km近くなっています。月と地球との平均的な距離は約38万kmです。 ちなみに今年、地球から最も遠い満月は2月24日の約40万6000kmだったとのこと。10月と2月の満月を比べると、10月のほうが直径が約14%大きく見えるそうです。 国立天文台のホームページでは、10月と2月の満月の見え方を二つ並べた画像を公開しているので、見比べてみると、違いがわかります。 国立天文台では「スーパームーンのニュースなどを聞き、月や夜空を眺めた人もいると思います。このようなことをきっかけに、宇宙のさまざまなことにも興味を持っていただければ」と呼びかけています。