〔欧州株式〕軒並み小動き=英0.06%高、独0.16%安(13日)
【ロンドン時事】13日の欧州株式市場は軒並み小動きとなった。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比4.56ポイント(0.06%)高の8030.33で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.16%安、フランスCAC40種指数は0.14%安、ストックス欧州600種指数は0.13%安だった。 金利動向に敏感な不動産株やハイテク株が売られる一方、エネルギー株は値上がりし、全体では小幅な値動きとなった。投資家が注目していた10月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致したことも、積極的な売買を控える要因となった。 ストーンXのアナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「全体として市場には引き続き警戒ムードが漂っている。欧州の投資家は、トランプ次期米大統領の関税が欧州の米国向け輸出に影響を与えるという現実に向き合っている」とコメントした。 FTSEの構成銘柄では、通期の業績見通しを上方修正した医療機器・精密部品大手スミスグループが10.45%高と急伸。通信大手ボーダフォンが3.04%高、金融大手スタンダード・チャータードが2.34%高で続いた。一方、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループは7.23%安、複合企業DCCは3.79%安、医療機器のコンバテックは3.03%安となった。 DAXでは、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの持ち株会社ポルシェSEが6.17%安、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが4.70%安、製薬大手バイエルが3.52%安と下落。半面、中期の収益目標を引き上げたエネルギー大手シーメンス・エナジーは18.95%高と大きく買われ、電力大手RWE(6.14%高)と化学品商社ブレンターク(2.27%高)も相場を下支えた。