ワインのような熟成関係がもたらしたエアキング、そしてコスモグラフ デイトナ
現在は広尾のふぐ割烹「KAWARAI」と、自身が展開する“Nr.14”とのコラボにてお店に立ちサービスを続ける西さん。オンの装いはKEYAKI時代と変わらずスタイリッシュなシャツにジレ、そしてタイドアップというコーディネート。華やかなドレススタイルに、くだんのエアキングを合わせています。 「ソムリエももちろん接客業のひとつです。あまりに華美に走りすぎては、お客様に違和感を与えてしまうことも。特に時計は高額かつ派手なものにならない気遣いが必要です。 とはいえ、ハイクラスなワインを楽しみにいらっしゃるお客様は、往々にして高い美意識をお持ちです。装飾品もありきたりでチープなものでは信頼感を損ないます。 その点、ロレックスのエアキングはそこまでワル目立ちせず、さりとて貧相でもないことから、ある意味オンの時計として理想的だと言えるでしょう」
予想以上の汎用性の高さを持つ金無垢デイトナ
西さんはロックミュージシャンとして活動していた時期を持つ異色のソムリエ。今は飲食業に従事しながらも、当時のマインドを自己のアイデンティティとして残しています。そしてそんな人物のオフ時計は、ロレックスのコスモグラフ デイトナでした(以下、デイトナ)。
「これは独立を決めた節目に購入しました。ロレックスはやはり実用時計のトップとして憧れがあり、なかでもデイトナはその頂点としてハズせない王道です。 ケース素材をはじめ色々な種類がありますが、この一本はエバーローズゴールド使いが大きなポイント。どこかシャンパンを思い起こさせるリッチな輝きが気に入っています。 また、このモデルは文字盤がチョコレートブラウン。スポーティかつソフトなエレガンスを感じさせる組み合わせです。ラバーストラップであることもポイントで、僕は黒のレザーライダーズを羽織ることが多いのですが、ブレスレットタイプだと少しトゥーマッチになってしまいます。 スポーティかつ柔軟なラバーベルトが、ライダーズスタイルをしなやかに見せてくれるように思います」