電気・ガス代は「8~10月分」に料金補助が! 毎日「エアコン」をリビングと寝室でつけっぱなしですが、光熱費はどれだけ抑えられるのでしょうか?
2024年6月後半に発表された「酷暑乗り切り緊急支援」は、8月からの3ヶ月分の電気・ガス代の補助が行われるものです。実際に支払うのは9月、10月、11月のため「自分はどのくらい値引きされるのか」気になる人も多いかもしれません。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算 本記事では、毎日エアコンを「リビングは24時間・寝室は8時間」つけっぱなしにしているケースを想定します。 この場合、光熱費はどのくらい抑えられるのでしょうか。なお、今回はエアコン使用のため電気代のみとし、ガス代については考慮しないものとします。
酷暑乗り切り緊急支援とは?
2024年6月に政権が打ち出した施策で「8月、9月、10月(9月、10月、11月検針分)」について使用量に応じた料金値引きを受けられるものです。期間によって値引き単価が異なり、以下のようになっています。 ●8月使用分(9月検針分):(低圧)4.0円/キロワットアワー、(高圧)2.0円/キロワットアワー ●9月使用分(10月検針分):(低圧)4.0円/キロワットアワー、(高圧)2.0円/キロワットアワー ●10月使用分(11月検針分):(低圧)2.5円/キロワットアワー、(高圧)1.3円/キロワットアワー 最後の10月使用分は値引き単価が低くなっています。あくまで「酷暑乗り切り緊急支援」のため、平均的に涼しい日も増える10月は補助が少なくなったのかもしれません。 電圧には低圧と高圧がありますが、家庭は低圧、企業などは高圧を利用するのが一般的です。そのため、今回は低圧電力の内容をもとにシミュレーションしてみます。
エアコンを使うと電気代は月額いくらかかる?
例えば、それぞれ消費電力800ワットのエアコンを1日「リビング24時間、寝室8時間」つけっぱなしの条件で使うと、具体的に電気代はいくらかかるのでしょうか。 1時間あたりの電気代は、「消費電力 (キロワット ) × 電力料金単価 ( 円 ) × 1 ( 時間 )」で計算できます。電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に改定した「31円」が目安とされています。 これらの内容を先ほどの条件に当てはめると、1日あたりの電気代はリビングが595.2円、寝室は198.4円となります。1ヶ月(30日とします)同じ条件で使い続けると、リビングは1万7856円、寝室は5952円かかります。合計すると2万3808円となり、決して無視できない金額となることが分かります。