「B'z」に救われるも「紅白」歴代視聴率ワースト2位に終わったワケ 番組が抱える“矛盾”が見え隠れ
昨年大みそかに放送された「第75回NHK紅白歌合戦」は期待された中森明菜の姿こそなかったものの、特別企画枠で出演した人気ロックユニット「B'z」の出演などもあり、それなりの盛り上がりを見せた。 【写真】今年の紅白歌合戦を救った「B'z」の画像はこちら デビュー36年目にして「紅白」初出場となった「B'z」は、司会の一人である橋本環奈主演で現在放送中の朝ドラ「おむすび」の主題歌『イルミネーション』をスタジオから披露。その後、NHKホールのメインステージにも登場し、ヒット曲『LOVE PHANTOM』と『ultra soul』の2曲を熱唱し会場を大いに盛り上げた。 「B'z」の登場はネット上でも大きな反響を呼び、X(旧Twitter)では早々に「B'z紅白」「B'zさん」などの関連ワードがトレンド入りした。 「紅白」のダイジェスト動画が公開されている「NHK MUSIC」のYouTubeチャンネルでは、「B'z」が『ultra soul』を披露した動画が一晩で100万回再生を突破し、1月2日時点で500万回再生を突破する勢いをみせている。 「B'z」のNHKホールでのパフォーマンスは橋本ら司会者や共演陣にも知らされておらず、文字通りのサプライズだったようだが、レコード会社のスタッフは明かす。 「『B'z』に関しては以前から番組サイドがラブコールを送っていましたが、『クローズアップ現代』で特集が組まれた昨年も『紅白』出演は実現しなかったことで、今年も厳しいのではないかと見る向きが大半でした。そもそも、稲葉浩志さんも松本孝弘さんも年末年始は海外で過ごすのがお決まりのパターン。それに、朝ドラの主題歌になっているとはいえ、そこまでヒットしたとは言い難い『イルミネーション』を披露するために、わざわざ『紅白』に出演するだろうか、といった懐疑的な見方も多かったのです。ただ、12月19日に、松本さんが今年リリースしたアルバムで企画賞を受賞した『輝く!日本レコード大賞』に出演することが発表されると、“風向き”に変化がありました。松本さんの例年とは異なる年末の動きを受けて、“もしかして『B'z』として『紅白』も出るつもりなのか?”と期待する声も出ていたんです」