入社してから「最初の90日間」で意識すべき5つのこと
まずは自分の役割に集中しよう
■まず自分の役割に集中する 新人のうちは、可能な限りいろいろな人に協力を申し出て、皆に気に入られたいと思うかもしれない。しかし、最初の3カ月間はそうはいかない。 みんなの便利屋になろうと無理するよりも、まずは新しい役割に慣れ、職場の機微を理解することに集中しよう。最初の3カ月間は、ルーティンやリーダーシップの仕組み、社風を学ぶだけで手いっぱいになるだろうから、そちらにエネルギーを注ぐのだ。 自分の役割に自信を持ち、自分の責任をよりしっかりと把握できるようになったら、今度は自分の直接的な職務以外で手助けできることを探してみるといい。もちろん、最初の3カ月間は人間関係を構築するなというわけではない。しかし、少なくとも試用期間中は、まず自分の役割に集中することで、自分に余裕を持たせることが必要だ。 ■成果を記録する 多くの人が、試用期間中は黙々と仕事をし、身をひそめて静かにしているという間違いを犯す。できる限りスポットライトを浴びることがよいと言っているわけではないが、この期間は新しい会社で自分の価値を示すチャンスと捉えるべきだ。 特に、自分の意見がプロジェクトやタスクの成功に直接貢献した場合はなおさらだ。直属の上司があなたの業績に注目していると思い込んではいけない。卓越した上司ならともかく、たいていの場合、上司も自分の指標や期限を追いかけるのに忙しいものなのだ。 自分も上司もやりやすくするためにできることは、自分自身の業績を記録し、月次または四半期ごとの査定でそれを話題にすることだ。目標を上回った時、重要な問題を解決した時、革新的な解決策を実行した時にはそれを強調しよう。 詳細を誇張することなく、正直に話しているのであれば、大げさになりすぎることを恐れる必要もない。会社があなたを採用したのは正しい判断だったと示すのが目的だ。 ■ポジティブな態度で仕事に臨む 人は好きな人と一緒に働きたいと思うものだ。すべての人を満足させることは不可能だが、一緒にいて楽しいと思われるような存在になるに越したことはない。 技術的に最も優れていても、一緒に仕事をしていて楽しいと思われなければ、何も成し遂げることはできない。人と一緒に働くというのが誰にでも自然にできることではない点は理解している。しかし、人付き合いのスキルは、他のスキルと同様、練習によって鍛えられる。 筆者のアドバイスはこうだ。まず、相手に心から興味を示し、相手の視点を受け入れることから始めよう。ある仕事への取り組み方について明確なアイデアを持っている場合でも、フィードバックを求め、同僚の貢献に感謝の意を示すようにしよう。 うまくいけば、問題を解決するための新たな方法を発見できるかもしれない。そうでなくても、仲間意識を育み、チームプレーヤーとしての地位を確立できるだろう。
Sho Dewan