吉村知事「大阪は少しずつ増加している状況」基本的な感染対策を呼びかけ
吉村知事「大阪は少しずつ増加している状況」基本的な感染対策を呼びかけ
大阪府の吉村洋文知事は30日午後、大阪府庁で定例記者会見を行い、府内の新型コロナウイルスの感染状況について「急激な大きな波にはなっていないけれども、少しずつ増加している状況です」と説明した。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年11月30日)
急激な大きな波にはなっていないけれども少しずつ増加
府は同日午後、府内の新型コロナウイルス新規感染者数が6661人だったと発表。2日連続で新規感染者数は6000人を超えている。 吉村知事は、府内の新型コロナウイルスの日々の感染状況について「現在はおおむね1.1倍から1.2倍程度の増加が続いている状況。第7波の時のように急激な大きな波にはなっていないけれども、少しずつ増加している状況です」と現況を説明した。
早期のワクチン接種や基本的な感染対策を呼びかけ
ただ、現在は大きな波になっていなくても、第8波が到来する可能性や検査と診療が医療機関で対応できなくなった場合を想定し、府民に対して「(各家庭で)検査キットや解熱剤などの備蓄、早期のワクチン接種や基本的な感染対策をお願いします」と呼びかけた。
サイバーセキュリティ対策セミナーを開催
会見では、大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)で先月31日、「ランサムウエア」と呼ばれる身代金要求型ウイルスによるサイバー攻撃を受け、病院の電子カルテのシステムに障害が発生。外来の診療などを停止したことを受け、府が府内の病院関係者を対象に「サイバーセキュリティ対策セミナー」を12月12日に開催することが発表された。
府内で入院施設のある508の病院管理者などが対象
発表によると、同セミナーは医療機関を対象とする同種の攻撃が近年増加傾向にあることから、今回の大阪急性期・総合医療センターの件で初動対応にあたった厚生労働省専門家チームを講師に迎え、府内で入院施設のある508の病院の管理者、システムなどの事務責任者などを対象に行い、サイバーセキュリティ対策の強化を目指すという。 吉村知事は、同セミナーの開催について「サイバーセキュリティ対策にかんする経営者等の意識、インシデントを防ぐ技術的な理解と備えということでセミナーを行います。ぜひ多くの病院に参加いただきたい」と話していた。