不便なところがバイクに似てる!? 「ドリッパー」の種類と特徴を徹底解説 バイク乗りのコーヒー屋デイドリップ通信VOL.11
日本でのドリッパーの主流はカリタ、メリタ、ハリオの3メーカー
こんにちは! バイク好きのコーヒー屋、Day Drip Coffeeのクロダです。コーヒーとバイク。それぞれに奥深い世界観を持つ魅力的な存在ですね。このコラムでは、そんな二つの世界を行き来するうちに見えてくるトピックをお届けしています。 【画像】シルエットは似ていても実は全然違う!? 様々なドリッパーを画像で見る(10枚) 今回はコーヒーのドリッパーについて。ペーパードリップでコーヒーを淹れる時の必需品ですが、最近は色々なタイプや形があって、どれが良いのかよく分からないのではないでしょうか。ということで、前回のコーヒーミルの話に引き続き、今回も一つの工業製品として捉えてみたドリッパーのお話です。
日本国内でのコーヒーの淹れ方はペーパードリップが主流です。使われているドリッパーは主にカリタ、メリタ、ハリオの3つで、シェアNo.1は恐らく今でも日本のメーカー「カリタ」のドリッパーでしょう。
台形のペーパーフィルターを用いる形状で、小さな穴が3つ開いています。似たような物にドイツの「メリタ」があります。基本形状は同じですが、こちらは一つ穴です。世界で最初にペーパードリッパーを発明したのはこのメリタの方で、カリタはそれにインスパイアされて生み出された物と言えます。
メリタ・カリタの特徴は穴が小さいこと。湯を注ぐと湯だまりが出来て、ゆっくり落ちます。
特にメリタは一つ穴なので、誰が湯を注いでもコーヒー粉が一定時間だけ湯に浸かっています。そのため抽出される味わいも一定となるので、味がブレにくく安心して使えます。 逆に言えば、味わいの印象は「穴の大きさと数」=「浸る時間」で決まります。カリタは若干早い抽出なので、湯の注ぎ方でわずかに味わいを変化させることも出来ます。この浸かっている時間で抽出する方式を「浸漬法(しんしほう)」といいます。
近年シェアを伸ばしてきているハリオ「V60」
近年シェアを伸ばしてきているのがハリオのV60というモデル。円錐型で、底にはとても大きな穴が一つ。湯を注ぐとそれなりに溜まるものの、すぐに落ちていきます。