女流歌人・待賢門院堀河の百人一首「長からむ~」の意味や背景とは?|堀河局の有名な和歌を解説【百人一首入門】
待賢門院堀河ゆかりの地
待賢門院堀河ゆかりの地を紹介します。 ◆法金剛院(ほうこんごういん) 京都市右京区にある、律宗の寺院。平安時代後期に創建され、待賢門院ゆかりの寺として知られています。待賢門院の死後、待賢門院堀河がここを訪れ前述の歌を詠んでいます。法金剛院は、待賢門院が極楽浄土を模して造園した池泉回遊式の浄土庭園で知られ、この庭園には「青女(せいじょ)の滝」と呼ばれる日本最古の人工滝があります。平安時代の遺構がそのまま残る稀少な庭園として、特別名勝に指定されています。
最後に
待賢門院堀河の和歌は、平安時代の文化や人々の心情を深く映し出しており、繊細な女性の心情を見事に表現しています。現代の私たちにも多くの示唆を与えてくれます。シニア世代の皆さんも、百人一首を通じて日本の古典文学の奥深さを楽しんでみてはいかがでしょうか。 ※表記の年代と出来事には、諸説あります。 引用・参考図書/ 『日本大百科全書』(小学館) 『全文全訳古語辞典』(小学館) 『原色小倉百人一首』(文英堂) アイキャッチ画像/『百人一首かるた』(提供:嵯峨嵐山文華館) ●執筆/武田さゆり 国家資格キャリアコンサルタント。中学高校国語科教諭、学校図書館司書教諭。現役教員の傍ら、子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育推進活動を行う。趣味はテニスと読書。 ●構成/京都メディアライン ●協力/嵯峨嵐山文華館 百人一首が生まれた小倉山を背にし、古来景勝地であった嵯峨嵐山に立地するミュージアム。百人一首の歴史を学べる常設展と、年に4回、日本画を中心にした企画展を開催しています。120畳の広々とした畳ギャラリーから眺める、大堰川に臨む景色はまさに日本画の世界のようです。
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