炭水化物大好き人間が語る「おいしいフレンチトーストになるパンの3つの条件」
私の生活は炭水化物で成り立っていると言っても過言ではないくらい、とにかく炭水化物が大好きです。 大切なパンやケーキが古くなったり、単調な味に飽きたりしたときは、新たな命を吹き込んでみたくなります。もちろん食品ロス削減のためでもありますが、なによりフレンチトーストを食べたいから。 甘くて、卵の風味が効いていて、食べ応えがあるフレンチトーストは、古くなったパンでつくると最高ですよ。 どんなパンやケーキ、ペストリーがフレンチトーストをつくるのに向いているか見極めるには、素材として必要な条件を把握する必要があります。今回はそのポイントを紹介します。
1. 卵液を吸収するのに適した密度のパンであること
古くなったホットドッグのバンズやパネトーネ(ドライフルーツが入った菓子パン)が目の前にあるならラッキーです! この2つは見た目も味も全く違いますが、フレンチトーストにすることができます。 どちらもその内部構造が密であることがポイント。小さな穴が均等に開いています。内部に大きく不規則な気泡が入っているパンは内部構造の密度がもう少し低くなります。 一方、小麦粉でつくられたトルティーヤやピタパンなどは非常に内部構造の密度が高くなります。 フレンチトーストは、卵を使った甘い卵液(またはエッグノッグ)をたっぷりと染み込ませる必要があり、内部がほどよく密な構造になっているものと気泡が多いものが向いています。 気泡がたくさんあり、卵液をよくしみ込ませられる、軽い食感のものがよいです。トルティーヤなど内部の密度が高すぎるものは不向きです。
2. パンの皮が厚過ぎないこと
フレンチトーストにスライスしたフランスパン(バゲット)を使うレシピを見たことがあるかもしれません。 しかしフランスパンは内部に気泡が多くて卵液を吸いやすいのですが、皮が固くて弾力があるので、私はあまり好きではありません。 同様に、サワードウで作った田舎風パンが残っていたら、注意が必要です。 チャラ(菓子パンのようなもの)のように薄くて繊細な皮のパンはフレンチトーストにぴったりですが、厚くて固い皮のパンは理想的ではありません。いくら長時間パンを卵液に浸しておいても、その皮はあまり柔らかくならないからです。 これは致命的な問題ではありませんが、フワフワでカスタードたっぷりの食感を邪魔することは間違いありません。私はフレンチトーストをフォークだけ使って食べたいのですが、厚い皮があるとナイフも必要になります。 しかし、卵液に浸ける前に、スライスしたバゲットの皮をのこぎり状のナイフを使って切り落とすと解決できます。