炭水化物大好き人間が語る「おいしいフレンチトーストになるパンの3つの条件」
3. 液体に浸しても、焼いても型崩れしにくいこと
卵液の中にパンを浸してから焼くのですから、炭水化物の内部構造は重要な要素です。 良質なフレンチトーストは、液体がしみ込んでもフライパンで焼いても壊れず、しかも柔らかい食感を保っている必要があります。 パンはグルテンの構造がしっかりしているもの(型崩れしにくいもの)を選びましょう。しかし、必ずしも固いものや弾力が強いものである必要はありません。 ブリオッシュは柔らかくて栄養価が高く、好きな厚さにスライスできるので、フレンチトーストの素材として好まれます。グルテンと生地に含まれる卵の働きで内部構造がしっかりしているのです。
パン以外の炭水化物もフレンチトーストに
これらの理由により、柔らかい皮のパンはフレンチトーストに適しており、つくっている途中で崩れることもありません。しかし、パン以外の食べ物でもフレンチトーストをつくることができます。 ケーキやペストリーの中には、カスタードに浸したりフライパンで焼いたりしても崩れないものがあります。 ブルーベリーマフィンやパウンドケーキは、フレンチトーストをつくるプロセスに十分耐えられるクイックブレッド(速成パン。酵母や卵以外の膨張剤で発酵させたパン)です。 ただし、卵液に浸すときは短めにしないと、焼く前にぼろぼろと崩れてしまう危険性があります。 卵液さえおいしければ、自宅にある古くなった炭水化物は美味しいフレンチトーストになります。ただし、上記の3つの条件(適度な密度、厚すぎないパンの皮、型崩れしにくい)を満たしている必要があります。 この条件をもとに、フレンチトーストをつくるのに何が最適かチェックしてみましょう。 固くなったサワードウでしょうか。古くなったハワイアンロールやクロワッサンでしょうか。それともエンゼルフードケーキでしょうか。私はエンゼルフードケーキで作ったフレンチトーストを見てみたいので、やったことがある人はぜひ教えてください。 Souece: Taste of Home
春野ユリ