バルサのダニ・オルモとパウ・ビクトルの登録申請却下 スペイン連盟とスペインリーグが正式発表
スペインサッカー連盟とスペインリーグは4日、バルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモ(26)とスペイン人FWパウ・ビクトル(23)の登録申請を却下したことを正式発表した。 【写真】パウ・ビクトル バルセロナは慢性的な財政難により、サラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や年俸などの限度額)の問題をずっと抱えている。そのため昨夏、ダニ・オルモとパウ・ビクトルのスペインリーグへの選手登録に大いに苦労し、最終的にクリステンセンがアキレス腱(けん)のけがで長期離脱したことで実現させていた。 しかし、クリステンセンが後半戦で復帰するため、2人の選手登録が有効なのは昨年12月31日までとなっていた。バルセロナはそれまでにこの問題を解決する必要があったため、改修工事中のカンプ・ノウのVIPボックス運営権を売却することでアラブ諸国の複数企業と合意したが収入証明が間に合わず、両選手の登録が抹消された。 スペインサッカー連盟とスペインリーグはその後、バルセロナから2人が引き続きプレーできるようにする登録申請の承認と手続きに関する要請を受けていた件で会合を開いたものの、「ライセンスを取り消された選手は同じシーズン中、所属していたクラブで再び選手登録することはできない」という規定に従い、4日に認めないという判断を下した。 これによりバルセロナはこの後、スポーツ仲裁裁判所もしくは通常裁判を通じて訴えを起こし、状況を改善するとスペイン紙ムンド・デポルティボは伝えている。 また、ダニ・オルモはバルセロナとの契約時、選手登録できなかった場合、フリーで移籍できる条項を盛り込んでいたため、現在自由に他のクラブに行ける状態になっている。 (高橋智行通信員)