新しいスキルで未来を切り拓くリスキリング、自分らしい働き方をつかみとる最短距離は?
自分に合う学びを見つける4つのヒント
「でも、なにを学べばいいのだろう?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。著者によればポイントは、学んだことを「新しい仕事に活かす」こと。そうした観点に基づき、仕事に生きる学びの選び方を紹介しています。 1. 効率的・効果的な仕事のためにスキルを学ぶ 「身近な業務のなかに『やりたいけど、スキルがないから実現できないこと』を見つけましょう。そこから逆算して、必要なスキルを身につけるのがおすすめです」と教えてくれたのは、ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会(通称ノンプロ研)を主宰するタカハシノリアキさんです。 「たとえば今の仕事に関して『長時間労働』『単純な反復作業』などの課題があれば、プログラミングを学ぶのがいいのではないでしょうか。それまで2日かかっていた作業が、10分で終わるなんてこともありますよ」(タカハシさん)(153ページより) 2. 就きたい仕事に必要なスキルを学ぶ 「自分が就きたい仕事で求められるスキル」がわからないのなら、具体的なロールモデルを参考にしてみるべき。社内外ですでにその仕事をやっている人を頭に思い描き、その人がこれまでどんな経験を積んできたのかについて考えてみるわけです。身近な人であれば、時間をもらって質問してもいいでしょう。 3. 理想のライフスタイルを叶えるために学ぶ 「みなさんはどんなライフスタイルを送りたいですか? 理想のライフスタイルを実現できるように学ぶのもひとつの方法です」と教えてくれたのは社会人の学びに詳しいベネッセコーポレーション社会人教育事業本部の飯田智紀さんです。 「たとえば、『地方に暮らしながらテレワークで働きたい』『子育てをしながら在宅で仕事をしたい』といった理想のライフスタイルがありますよね。自分がかなえたい暮らしを言語化したうえで、それが実現できる仕事を考え、必要なスキルを学ぶのです」(155ページより) 4. 「みんなの学び」を参考に学ぶ 「よく学ばれているもの」は、それだけ社会的に必要とされている学びだということ。そこで、「みんなが学んでいるもの」を参考にして学ぶのもいいようです。(152ページより) 働き方が多様化し、選択肢が増えるのはとてもよいことだと著者は述べています。たしかにそのとおりですし、だからこそ本書を参考にしつつ、数ある働き方のなかから「自分らしい働き方」を見つけ出したいところです。 >>Kindle unlimited、99円で2カ月読み放題キャンペーン中! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: KADOKAWA
印南敦史