お膝元イモラで10位入賞の角田裕毅、対ハースのアンダーカット成功は「レースの正念場だった」チームに感謝…一方で「スタートは反省点」|F1
2024年のF1第7戦、エミリア・ロマーニャGP決勝終了後、今季4度目の入賞となった10位角田裕毅が、同レースを振り返った。 【動画】角田裕毅、イモラで絶妙アンダーカット成功!アウトラップでペースを上げ、ピット戦略でヒュルケンベルグの前に出る 7番グリッドからスタートした角田裕毅は、スタート直後に混戦の中でニコ・ヒュルケンベルグ、ルイス・ハミルトンに抜かれ、9番手にポジションを落とす。 その後13/63周目に角田はピットに入ると、ここからアウトラップで一気にペースを上げる。ヒュルケンベルグは翌周合わせてタイヤ交換を行うも、角田はアンダーカットに成功してピット戦略でヒュルケンベルグを抜いた。 ここから角田はハードタイヤを51ラップにわたって持たせる粘りの走りを見せ、上位勢が誰もリタイアしない中で10位となり、値千金の1ポイントを手にした。 今回、ファエンツァにいるRBスタッフがスタンドに詰めかけて声援を贈っていたこともあり、角田は「ホームグランプリでポイント獲れて良かったです!今週も楽しめました!」と、自身のSNSやチーム公式メディアを通じてコメントを発している。 「ニコ(ヒュルケンベルグ)に抜かれてポジションをいくつか失った。スタートでうまくいかなかったので、これが結果に悪影響を及ぼすのではないかと心配でした」 「トラック上で、ニコは特にストレートで速かったし、彼の後ろで走ることを実はレース前から懸念していた。それで予定よりも早くピットインを決断した」
「これがレースの正念場だったと思う。ピット戦略をうまくマネージメントして、うまくニコ相手にアンダーカットができた」 想定よりも早めのピットストップになってしまったこともあり、その後のロングスティントも気掛かりだった模様。 「ピットインが予定より早まったこともあり、第2スティントを長く走る必要があった。特に最後の15周でラップタイムを落とさずにコントロールしながら走るのがとても難しかった」 「それでもチームはそのマネージメントをよくやってくれたと思う。戦略面でもこれは本当にポジティブだった」 「ただ、以前から言っているとおりスタートは僕らRBが改善すべき重要なトピックであり、反省点であることは変わらない。チームとしてもこの点は改善に向けて懸命に取り組んでいるところで、パッケージを最大限引き出すと同時に、こちらも注力すべきポイントだと思っている」 そして角田は次の第8戦モナコGPに向けて照準を定めつつ、コメントを締めくくった。 「次戦のモナコを楽しみにしています。実際にイモラで良いパフォーマンスを見せることができたし、この勢いを引き続き保って挑みたい。きっとそれができると信じている」