「反イスラエル」デモ、退学のリスクがあるなかで抗議を続ける理由「私たちの授業料が殺戮に使われていることは倫理的な問題」
◆退学のリスクがあるなかで抗議を続ける理由
抗議する学生たちは、大学から停学処分や逮捕の可能性もある、卒業式に出られないかもしれない、というような警告を受けています。まさに、これからのキャリアや夢を叶える第一歩である大学で、活動に参加することで夢が遠くなってしまうかもしれない状況下にいます。それでもなお、講義を続ける理由はどこにあるのでしょうか? ミクア:彼らはただの反抗的な十代の若者ではありません。知識もあり、停学になったり逮捕されたりするリスクも理解しています。だけど、これは個人よりもずっと大きな問題です。 私たちの授業料が殺戮に使われていることは倫理的な問題。卒業して学位を取ることより、はるかに大きな問題なんです。 前回の放送で、アメリカの学生たちは「自分の通う学校の授業料がイスラエル支援に加担しているのでは?」という当事者意識を持って抗議活動をおこなっているとお伝えしました。リスクをおかしてまでやる意味があるということを伝えるために、学生たちは行動を起こしています。 Z世代は共感力が強い世代と言われ、それだけに社会正義にも敏感で、自ら行動を起こすことでも知られています。ある意味、自分たちがそういうリスクをおかすことができる“特権”があるのだと理解しているのかもしれません。 シェリーは「だからこそ、『自分たちがやらなければ』と感じるんだと思います」と補足し、話題を締めくくりました。 (interfm「sensor」2024年5月15日(水)放送より)