リニア開業までに魅力ある街へ ── 名古屋・栄エリアの再生に向けた動き
2014年を締めくくるイベント開催。今後の課題は「継続」
同イベントのスタートに合わせ、名古屋市栄にある「名古屋テレビ塔」でオープニングセレモニーが開かれた。寒空の下、多くの関係者がセレモニーに参加。名古屋市のシンボルでもある「名古屋テレビ塔」の真下での開催ということもあり、イベントの開催を知らない通行人がセレモニーを様子に目を見張る姿も見られた。 セレモニーに登壇した久屋大通発展会会長の大澤氏は、「栄エリアでは、名古屋市と民間が連携して魅力あるまちづくりを11月に集中して行ってきた。そして12月に、今回のイベントを開催することになりました」と、同イベントが「久屋大通再生社会実験」の一環であることを説明。また、「(同イベントは)フランスと名古屋市の友好交流が狙いでもある。可能なら、毎年行っていきたい」などと続け、今後のイベント開催についても意欲的な姿勢を見せた。 アリアンスフランセーズ館長のクリストフ・ドレイエール氏の乾杯の挨拶により、イベントは幕開け。12日から25日までのあいだ、名古屋テレビ塔下の広場をクリスマスムードで賑やかす。 一方で、今年の秋から開催した一連の社会実験により、今後考えていくべき課題も見えてきた。「同エリアで行う大規模なイベント、エリアマネジメントを継続して行うには、より確かな行政と市民の連携が必要です。またイベント開催時の騒音についても周辺住民から意見を寄せられているため、それも解決するべき問題のひとつ」と、まちづくり課の担当者は話す。 継続した“まちづくり”を行うための具体的な施策については、「現在、イベントの来場者や出展者を含めた、一連の社会実験に関わる人からの意見をヒアリング中です。来年度以降は、それらの意見を生かした施策を計画します」と話していた。 今後も進められる「栄地区グランドビジョン」によって、名古屋の街はどう変わっていくのだろうか。