「経験値上がる」V3カノアラウレアーズ福岡、V1のJTに収穫1敗 中国チーム倒し4位決定戦へ【V・サマーリーグ西部大会】
バレーボール女子のV・サマーリーグ西部大会2日目は29日、熊本市の熊本県立総合体育館で予選グループ戦を行い、Vリーグ女子3部(V3)のカノアラウレアーズ福岡は、V1のJTマーヴェラスにセットカウント0―2(17―25、15―25)で敗れた。遼寧東港女子排球隊(中国)には同2―0(25―18、25―21)でストレート勝ちした。 ■【写真】2人でハートマークをつくる湊ひかりと大西風歌 サマーリーグは若手の強化育成を目的に開催され、西部大会にはVリーグ勢(V1、V2、V3)や西日本大学選抜など13チームが参加。予選グループ戦で3勝1敗だったカノアは、最終日の30日に行われる順位決定トーナメントで4位決定戦に臨む。なお、今大会は基本的に2023~24年シーズンのチーム名表記で実施。 大会初日の久光スプリングス戦に続くV1勢連破はならなかった。「スパイクも強いし、高さもある相手に、レシーブで粘れませんでした」。JTにストレート負けを喫した後、キャプテンのセッター大西風歌(23)は力負けを認めた。第1セットの立ち上がりにはーブレシーブが乱れ、連続失点で主導権を握られたまま押し切られた。逆に第2セットは序盤を6―3とリードしながら、やはり連続失点で流れを手放した。 それでも最後まで食らいつくファイティングポーズは示した。大西とホットラインを形成するオポジットの湊ひかり(25)は、東海大から加入した注目ルーキーの宮部愛芽世とのマッチアップにもひるまず、ライト側からスパイクを放ち続けた。「高くて、ブロックもうまい相手選手に対して、どうやって(点を)決めるのかがテーマでした。(打つ)テンポや(助走の)入り方を考えながらプレーしましたが、何本か決めることができました」と手応えもにじませた。 今秋開幕の新リーグでは「SVリーグ」の下部にあたる「Vリーグ」に所属することが決まっている。「チームとしての経験値は確実に上がっています」と、森田亜貴斗監督はうなずいた。最高で「4位」となる大会最終日の順位決定トーナメント。西日本大学選抜戦に勝てば、次の相手はV1の岡山シーガルズだ。有終の2勝でサマーリーグを締めくくる。 (西口憲一)
西日本新聞社